2019年7月15日月曜日

PBTの話(44) ソマリランド

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国費生の授業は、国際関係の中でも民族問題、様々な地域の紛争の話になっている。ソマリア内戦の話の中で、ソマリランドの内戦解決についても話した。ソマリア内戦と言っても、今ももめているのは旧イタリア植民地の方である。

旧イギリス植民地の一地方であるソマリランドでは、内戦は長老たちの知恵で解決した話をした。氏族間の平和学である。武器を差し出して燃やしてしまい、新しい政府を作るときにも注文を付けた。氏族や地方を超越した政党による政治システムの構築である。マレー系の国費生には、こう説明した。マレー人の政党、中華系の政党、インド系の政党ではなく、マレー系も中華系もインド系も巻き込んだ政党を、政策や主義主張でいくつか作り、民主主義的な運営を行うわけだ、と。現在の与党(マハティール側)に近いものだ。これまでは、長らく民族政党が連合して与党を形成してきたマレーシアでは、こういう説明が分かりやすい。みんな、よく理解してくれたと思う。

「とはいえ、ソマリランドはこれといった産業がない。ラクダの牧畜ぐらいで、あとは口が真っ赤になるハッパくらいかなあ。」と言ったら、このハッパ、マレーシアにもあるそうだ。国費生に教えるのは、なかなか刺激的で面白い。

ところで、残念な追記。夏の高校野球。私の応援する前任校・大阪市立H高校も、敬愛する秋田商業高校も、すでに敗退してしまった。今年のH高校はいいピッチャーが3人もいるとの情報もあったのだが、意外や意外。これも高校野球なのかと思う。残念至極である。

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