さて、経済アナリストのM氏が昨日逝去した。あくまで私の私見なのだが、TVで見ていた頃のM氏のイメージはあまり良くない。ウィキで調べてみても、かなり癖のある人物である。ただ、私がM氏に感銘を受けたのは、余命を知らされても、最後の最後まで権力と戦っていた姿である。(今現在たくさんYouTubeがあがっているが、早めに削除されていくだろうと思われる。以下はその内の1つ。)
https://www.youtube.com/watch?v=Dlgm5LQdXaA
「ザイム真理教」という著作は、増税が教義化しているカルト宗教のようなZ省を徹底して批判したものらしい。増税した者が天下りで得をするという世界である。まるで、中国共産党幹部が私腹を肥やすのと五十歩百歩である。エリートとして、最も肝心な経世済民を忘れてもらっては困る。
たしかに、政治経済で教えるマクロ経済の金融・財政政策と日本の現状はそぐわない。増税ばかりしていて、デフレ脱却はありえない。政治家が触れたがらない財政法第4条との関連もあるようだ。
ただ、Z省の仕事、特に主計局などの仕事量の過酷さを私は知っているので、多少の天下りもゆるさない、とは思っていない。省の事務次官になれるのは同期の中で1人。後の多くは天下りや大学教授、政治家などに転身するのが常である。
小選挙区制になってから、官僚の権力の強さが政治家を凌駕してしまっているようである。小物ばかりで官僚に太刀打ちできないようだ。マスメディアや司法・検察に対してもかなりの圧力をかけているらしい。こんな構造的欠陥を持つ日本は一体どうなっていくのだろう。
癖の強いM氏は、最後の最後まで戦って臨終を迎えた。M氏もアブラハム同様、かなりイメージが狂ったのだった。(これは同学年のM氏への褒め言葉である)…謹んで哀悼の意を評したい。
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