2025年1月27日月曜日

アダムとイブの楽園追放後

ここ2日ほど書評を記した「天国と地獄 キリスト教から読む世界の終焉」の中で、私が最も驚いた記述は、アダムとイブの話である。楽園追放後、アダムが40日間ヨルダンか川で、イブが37日間チグリス川で首まで水に浸かって立っていたという内容である。当然旧約にはない内容なので、外典か偽典によるものだと思われた。

このアダムとイブのその後について、もう少し詳しく調べようと思った。学院の図書館には、集大成された外典全巻もあったが、そのものズバリの「聖書物語 男と女その後どうなった」(小坂井澄著/講談社+α新書)という手軽な新書を借りてみた。それによると、どうやらこれは、「アダムとイブの生涯」という偽典・全44章で、ユダヤ教エッセネ派もしくはそれに近い人の著作であるとされている。この新書には、それ以外にもいろいろ授業で役立ちそうな面白そうな逸話が載っており、いずれ書評を書きたいと思っている次第。

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