2025年1月18日土曜日

ユニテリアンへの言及

https://ia-wake.hatenablog.com/entry/2022/12/31/012905
佐藤優氏の「ゼロからわかるキリスト教」(新潮社)の書評第9回目。まだまだ付箋が残っている。この書が書かれたのは、2016年。イスラム国において日本人2名が殺害された後のことであり、度々話題に出てくる。佐藤優氏は、助けに行ったジャーナリストの後藤健二氏が、プロテスタントであり、教会に行かなくなった後もクリスチャントゥディ(ネット上の新聞)に寄稿し、難民の悲惨さや旧約の詩篇を引いて自分の意見を述べていることを挙げて、彼は「召命」を受けたのだと確信していると述べている。

次に、新島襄は、ユニテリアン的なところがあったと推察する。ユニテリアンはプロテスタントから派生しているが、教派縦断的で、イエス・キリストを神秘的・超越的な形の救世主として捉えるのではなく(三位一体の否定・神の唯一性)、救いではあるけれど偉大な先生のように考える。神様の要素が少し小さくなった形で、アメリカの事実上の国教。米軍の従軍牧師やCIA職員は圧倒的にユニテリアンが多い。また作家・副島隆彦のユニテリアンについての考察を、佐藤優氏は着想が良いと述べている。副島隆彦についても調べてみたが、佐藤優氏や松岡正剛氏同様、新左翼運動にルーツを持つ言論人・作家である。また、佐藤優氏は、副島隆彦や大澤真幸、橋本大三郎らのキリスト教に関する著作で、些末な誤認がある場合、揚げ足取りばかりするキリスト教の人々を批判している。

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