2019年1月7日月曜日

ムハンマド5世国王の退位

https://polandball.cc/comic/sad-history-of-singapore/
マレーシアの国王であるムハンマド5世陛下が、辞任されたというニュースが流れた。マレーシアは、各州(9/13州)のスルタンが、5年ごとの輪番制で国王を務められるという世界でも類のないシステムをとっているが、任期途中(2/5年)での退位は独立以来初のことである。
https://www.bbc.com/japanese/46778337

国王がなぜ辞任されたかは、健康説やロシア人女性との結婚説などが流れているが、よくわからないし、私などが推測する立場にもない。

ただ、日本の読者には、誤解を生みそうなので解説しておくと、ロシア人女性との結婚については、イスラム教徒は多妻制であるし、男性の一神教徒(ユダヤ教徒とキリスト教徒)の女性との結婚はシャリーア(イスラム法)上はOK(反対はタブー)であることを明確にしておきたい。結婚した女性がイスラム教に改宗するのはもっとOKであるが…。

ちなみに、スルタンは、各州のイスラム教徒の法(シャリーア)の守護者である。各州のカリフのような存在(ちょっと言い過ぎかもしれないが…。)で、政治的な実権はあまりない。とはいえ、マレー系の社会をささえているのは、間違いなくスルタン制であるといえるだろう。

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