2019年1月19日土曜日

現時点で韓国の問題を考えるⅧ

例の日本海でのロックオンは、韓国が北朝鮮となんらかの国連安保理の経済制裁決議への違反行為をしていたところ、自衛隊機を追い払うために行ったという国際世論がほぼ形成されたようだ。まあ、普通そう考えるのが妥当だろう。

これに、イギリス、さらにフランスの海軍も監視活動に参加するという報道が流れた。日本の外交努力の賜物であることは事実だが、日本が大喜びするのはちょっと…と私は思う。と、いうのも、このイギリス・フランス両国は、近代以来世界の大国として、軍事作戦も含めた外交巧者であるからだ。

「沈黙の艦隊」(かわぐちかいじ著)という「漫画」は凄い。漫画を超えた漫画であると私は思っている。(PBTのOB・OGも是非読んでみて欲しい。)原子力潜水艦が主人公で、戦闘場面も面白いが、登場する政治家の一言一言が凄い。たとえば、海江田艦長が無線で世界に演説し、マスコミが、世界に向けってアンケートを実施する。この時、「もっと彼のコトバを聞きたいか?」という質問があり、日本の首相が不思議に思う。なぜ彼の考えでなく、「コトバ」なのか?そう、一神教の伝統が日本にはないからだ。この質問は、救世主や預言者の「コトバ」として捉える必要があるのだ。(コトバを聞きたいと答えるということは、彼を預言者や救世主として捉えていることに直結する。)こういう蘊蓄が随所に見られるのだ。この事件の解決に向けて、世界の主要国(米・英・仏・露・中・独・日)が集まるポーカールームでの討論などは、まさに俊逸である。

この時、フランスの首相は、「傍観者は全ての権利を失う」旨の発言をしていると記憶する。そうなのだ。もし、極東で何かあった時、英仏はもう傍観者ではない。自己の国益をも主張できる立場になる。フリーゲート艦一隻・哨戒機1機を送るだけで…。

英仏は、これまでの経験から、極東で日米と西側陣営として与することが有利と見たにすぎない。国際政治とは、かくも冷徹な利害に彩られている。これが歴史から学ぶ事実認識だ。だから、イギリス・フランスも参加してくれた、ありがとう。やったね!と日本が喜ぶのは、ちょっとおめでたい話だと思うのだ。だが、現実的には、西側諸国がこのように極東でパトロールするという事態は、日本にとっては大きな国益の推進であることは間違いない。

さて、韓国はこの事実をどう受け止めるのか。いつまでも「反日の物語」の中に引きこもり、危機を呼び込むのは賢明ではないと思うのだが…。

何度も主張しているが、私は在日韓国人の教え子や友人のことを心配している。先日の民団の新年会では、代表が、立場上本国の政治姿勢を肯定していたようだが、在日の人々のために、はっきりと否定した方がいい。日本で教育を受けた我が教え子達は、本国のような反日教育の物語を受け入れていない。おそらくは、本国の理の通らない主張を日本人同様奇異に感じているはずだ。
我が同胞にお願いしたい。この違いを明確にして欲しい。ステレオタイプに同視化しないでほしい。日本人の知性を信じたい。

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