2019年1月13日日曜日

ケニアの地熱発電

http://afri-quest.com/archives/10000
読売新聞によると、ケニアの地熱発電は、2015年現在で約60万キロワット。これを500万キロワットまで拡大するらしい。この事業を推し進めているのが、地熱発電の世界3強と呼ばれる日本企業(東芝、日立、富士電機)であるそうだ。(当然ながら、これらのプロジェクトをケニアの電力公社と実務面で進めているのは、メーカーではなく、豊田通商や丸紅、三菱商事といった商社である。読売新聞にはこの記述が欠けている。)
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20190113-OYT1T50035.html

発電機メーカーは、企業的には、そもそも温室効果ガス対策で火力発電の受注が減っている。一方ケニアでは水力発電も干魃などによる影響で発電量が低下しているという。それらの事情を受けて受注が好調なのだという。地熱発電は、安定的なクリーンエネルギーである。大いに期待したい。持続可能な開発はビジネス的にもwin-winでなければならぬ。
https://www.toyota-tsusho.com/about/project/12/
ケニアのナイロビの北西、ナイバシャ湖の近くに、グレートリフトバレー(大地溝帯)の中の東リフトバレーに、オルカリア火山体があり、火山活動は休止中だが噴気活動は続いている。ここが地熱発電の地である。首都ナイロビに近いというのは、(送電時にいくらか電力が失われる故に)発電には極めて好条件である。

この東リフトバレーは、モザンビークからエリトリアまで続いている。特に、エチオピアでは、すでに地熱発電所が建設されている。ケニア・エチオピアに続く可能性があるのは、タンザニア、ウガンダ、ジブチといったところであるらしい。
https://special.nikkeibp.co.jp/as/201207/africa/vol4/step1_p2.html

…東アフリカの持続可能な開発にとっても、重要なプロジェクトの1つである。各日本企業には頑張って欲しい。東芝は原子力発電所をバックアップしてきた忖度・官僚を受け入れているという報道も流れ、批判を受けているようだが、地熱発電ではこれからも大いに貢献して欲しいところだ。

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