2019年1月17日木曜日

「柔道部物語」を手にする。

久しぶりに、日本人会の無人古本コーナーに行ったら、「柔道部物語」が2冊あった。文庫版の3巻と6巻だった。なんとも中途半端であるが、RM1だし、2冊とも我が住処にご招待した次第。

さすがに、マレーシアの住処には、「漫画」は1冊もない。この「柔道部物語」は、小林まこと氏の名作中の名作であると私は思う。デッサンがしっかりしているし、ユーモアがあって、何度も読み返すことが出来る。(ちなみに、同じ作者の1・2の三四郎よりさらに完成度が高い。)実は、ほぼ内容は暗記している。(笑)だが、なんとなく、頭を休めたいときにいいかもしれない、と思ったのだ。

この柔道部物語は、全くの素人だった主人公・三五十五が、岬商業高校の説教という前時代的な柔道部のしきたりで2年生にコテンパンにやられ、このままやめてたまるかと柔道部を続けるが、白帯ながら意外に背負い投げという必殺技を手に入れ、県大会で個人優勝。以来、どんどんと成長し、金鷲旗の大会で優勝するという物語だ。県で、全国でライバルもいろいろ登場するし、柔道部の仲間も個性豊かである。私は同年で最も弱いが、情報通の岡が好きである。

ところで、そんなに簡単に柔道が上手くなるとは思えない。先日読んだ沢木耕太郎のエッセイにもあったが、インターハイで活躍するような選手は、中学時代に実力を認められ、地方から東京の講道学舎に集まるらしい。前任校も公立高校としては柔道部はかなり強かったが、白帯の生徒がたまに入部しても99%レギュラーにはなれない。やはり、漫画であるわけだ。
とはいえ、大好きな漫画である。ちょっと嬉しい。残りの巻も手に入れたいなあと思う。

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