2020年1月20日月曜日

センター政経の問題 2020

政経は専門ではないのだが、今回未咲輝塾では、倫理より政経の過去問や模擬問題をかなり見てきた。それらと対比するとバランスが良いように思える。もちろん重箱の隅問題も各所にあるが、秒殺問題(簡単な問題)もあり、こんなもんだという既成事実があるので驚きはない。
こちらも倫理同様、読解力が試されているが、ある程度納得できる。人文学と社会科学の差のような気がする。倫理より選択肢の差が明確なのである。

ある有名予備校の分析で、需要供給曲線の問題(第1問/問8)が難しくなったとの記述があったのだが、私はそうは思わない。
「自由貿易下のある商品の国際価格がPの時、国内供給X1と国内需要X2との差だけ輸入されることを示している。ここで、他の事情を一定とした場合、当該商品の輸入量を増加させうる輸入国に関係する要因として正しいものを選べ」という問題である。
①国際価格の上昇 ②国内産業の生産性の向上 ③国民の所得の増加 ④関税の引き上げ(需要供給曲線の図は、画像参照)

需要・供給曲線のシフトの理解を問う問題である。①は需要の減少=需要曲線が左へシフト=X1とX2の間隔が狭まる=輸入量は減少、②は供給曲線が右へシフト=X1とX2の間隔が狭まり、輸入量は減少 ④関税の引き上げは、Pの価格が上がり、X1とX2の間隔が狭まり、輸入量は減少。よって正解は③である。③は、需要曲線が右へシフト=X1とX2の間隔が広がる=輸入量が増加。

たしかに単純な問題ではないが、そんなに難しいとは思わない。良問だと思う。

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