2019年6月19日水曜日

PBTの話(33) 国際経済分野

放課後補習を入れただけで、思いのほか授業進度が進んでいる。昨日は国際収支と外国為替の話を一気に行った。国際収支は、難解な経済用語が登場するし、マクロ的なあまりにマクロ的な話なので、あまり面白くないのだが、最初に国際収支は、ゼロになるものだという原理原則を伝えた上で、貿易収支・サービス収支などを教えていく。これに金融収支の意味も教えたうえで、経常収支=金融収支になること、つまり、輸出して代金をドルで受け取る。輸出した財・サービスは経常収支、ドルで受け取るのは金融収支。1万ドルのモノを売って、$1万受け取るという簡単な原理をまず伝えた。よって、経常収支-金融収支=0となることを納得させた。だが、外国人労働者が故国に仕送りをした場合や、ODAで無償援助した場合などは、代価が返ってこない。このような場合を第一次所得収支とか第二次所得収支、さらに資本移転等収支などで吸収し、国際収支自体は最終的にゼロになるのだと語ったら、皆たいそう納得してくれた。今までで、最もうまく説明できたような気がする。
WWⅡ後の通貨体制や自由貿易体制もなかなかうまく説明できて、皆納得したようだ。この調子でいくと第4回定期試験は、経済分野全体を範囲に入れることができそうだ。

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