2019年6月10日月曜日

環境考古学の新書を読む。3

https://www.thedailybeast.com/paul-the-apostle-was-a-possibly-gay-elite-radical-who-believed-in-equality-for-all
さらに「森を守る文明 支配する文明」のエントリーを続ける。紀元前1200年頃、ミケーネもヒッタイトもエジプトも危機に見舞われる。これは、北方からの民族移動だと言われているが、環境考古学の研究が進み、花粉分析で気候の寒冷化によるものだと推測されている。ユダヤ人がモーセにより一神教の民となったのも、ちょうどこの頃である。さて、旧約聖書には、アダムとイブの話があり「蛇」を邪悪なものとしている。森を守るのではなく、支配する立場にある。(このことは、最初のころから想定していたが、やっぱり出てきた。基本的に、著者はアニミズム・多神教万歳というスタンスである。)環境考古学から見た面白い話を続ける。

紀元50年頃、アンティオキアの司教だったパウロが、エフェソスに来た。ここでキリスト教が対決しなければならなかったのは、蛇をシンボルとした医学の神アスクレピオス神であった。病気を治すのが新興宗教にとっては手っ取り早い布教法である。ミレトスの海岸線は森林破壊によって、表層の土が削られ、海岸線が泥土が堆積していた。内湾の港町エフェソスをこの泥土で大量発生したマラリア蚊が襲う。多神教とは勢力を弱め、宗教的な義務から看護に努めたキリスト教が力を持っていく。古くからマラリアに汚染された地域からやってきた宣教師ならば、マラリアに対抗力があり、それが神の力に見えただろう。こうして勢力を拡大したキリスト教は紀元392年に国教となる。

…こういう話は初めてで、大変興味深いと私などは思うのだが…。

0 件のコメント:

コメントを投稿