2016年6月3日金曜日

IBTの話(2) チャイム

2・3日前の夕日 16階の住処から
IBTの話を続けようと思う。IBTは、日本人会の建物の中にある。元日本人学校の場所を引き継いでいるからだ。IBTで最初に驚いたのが、学校なのにチャイムが鳴らないことである。これまでの私の人生のほとんどは、キンコン・カンコンというチャイムで区切られてきた。ところがIBTではそれは鳴らない。

理由は聞いていないが、おそらく日本人会の建物だからだと思う。店舗や、会議、サークル活動の迷惑になるからだと。したがって、自分の時計で授業の時間を計っているわけだ。私は、これにはなかなか慣れない。

しかも、授業時間がややこしいのである。基本は90分で1コマである。3限目だけは50分授業で1コマである。金曜日はムスリムの生徒の礼拝の時間を確保する関係で、昼休みが通常よりはるかに長くなる。(IBTには屋上に、男女別の礼拝場もあるのである。)かなり複雑で、毎回机上の時間表を確認している。

私は、総合科目(社会)の担当だが、およそ公民分野と地歴分野に分けて授業をしている。同じクラスを2コマ(90分+50分)連続で担当することもある。なかなか濃密な時間である。チャイムがならないので、知らず知らずのうちに熱が入って時間をすぎることもあった。

このノー・チャイムに、いつになったら慣れるのだろうかと思うのだった。

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