2019年12月26日木曜日

J先生との対話

未咲輝塾で 愛媛大のOGと現役受験生のT君との語らい https://www.facebook.com/pg/misakijyuku/posts/?ref=page_internal
未咲輝塾によく来られるのがJ先生である。PBTにおられたF先生と風貌がそっくりなので、最初びっくりした。J先生は、教養豊かな理論派で、先日もずいぶん話し込んだ。ヤゴの群衆の研究をしていたという話も面白かった。生物学が専門であるが、研究の関係か、社会科学にも非常に興味がおありのようで、日本の将来に大きな危機感をお持ちなのだ。

先生は、国際競争力を日本はやがて失うのではないかと問いを投げられてきた。特に入試改革で文科省が迷走中だし、理系の英語教育の強化が必要(大学教育においては、英語で理系の授業を行うべきではないか)というわけだ。私は、理系においては、それもありかなと思っているが、文系における日本語は、たとえガラパゴス化しようとも必要不可欠だと思っている。日本語の極めて複雑な表現は、そのまま日本文化のアイデンティティだからだ。マレーシアの日本語教育の先駆者ラザク先生は、「言語は文化そのもの」と言われている。英語などは、SVOCなので、すぐ動詞が来る。日本語は書いたり話したりしながら、時系列的に様々動詞を変化させることが可能だ。このような玉虫色の表現が日本文化そのものだと私は思う。アメリカを比較的長期間(といっても10日くらいだけれど…)旅をしていると、つけている日記が英語化する。英語で思考するのと、日本語で思考するのでは大きな違いがあると思う。ただ、自然科学は世界標準であるので、英語で思考しても問題ないのではないかと思うのだ。そんなことをJ先生に言ったのだった。

私のこれまでの友人・知人の中で、こういう対話が最も可能なのは、社会科の弟分のU先生である。もちろん彼と意見が異なることも多いが、実に参考になる。三崎に来て、こういう対話ができる方がいるというのは実に素晴らしいことだと思う。

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