2019年12月6日金曜日

橋爪大三郎氏の米国政治予測

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社会学者の橋爪大三郎氏のトランプ弾劾をめぐる予測記事。かなり参考になると思うので、PBTの国際関係や政治学を学んでいるOB・OGと、F42の国際関係学を志望している学生諸君に、その趣旨をエントリーして贈りたい。

クリスマス前にも弾劾が下院で可決しそうだ。前回の中間選挙で民主党が多数派になったからである。弾劾については、下院は過半数で議決する。問題は上院である。2/3が必要なので、共和党の20人以上のが賛成が必要になる。
ここからの、社会学者橋爪大三郎氏の視点が面白いのだ。普通なら、副大統領が大統領に昇格する(これは政治分野で教えたよぉ。)のだが、ペンス副大統領も、ウクライナ疑惑でその一味とされている。弾劾が成立したとして、ペンスが大統領昇格というのはまずい。もし副大統領が昇格できない場合は下院議長になる。(副大統領は上院議長を兼ねている。これも教えたよぉ。)となれば民主党の女性議長ペロシ氏になる。共和党からすれば、これは困る。なにより彼らが考えているのは、次の選挙であるからだ。民主党政権になれば共和党は敗北する可能性が高い。

共和党の本音は、トランプが重病で辞職するというのがベスト。弾劾が成立せず、ペンス副大統領もなんとか許されて大統領につけそうだからだ。しかし、トランプ本人はそんなことを納得するわけがない。ならば、弾劾成立後、ペロシ大統領を受け入れるが、あくまでリリーフ、ウクライナ疑惑の閣僚以外の閣僚を変えず、これまでの政策を尊重し民主党の政策を新たに出さないという約束で両党とも妥協できないか?次の大統領選で白黒つけましょうというわけだ。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/68757

この橋爪氏の予測記事は実に面白い。共和党の中でも本気であんな大統領閣下を守ろうと思っているわけではないだろう。つい先日のNATO首脳会議でも米国は恥をさらしている。政治は妥協。民主党としても首を取って一気に政権奪取といきたいだろうが、米国はプラグマティズムの国である。結果良ければそれが正義となる国である。両党とも、どこまで妥協するかが問われているというわけだ。

ただ、私は民主党がこの提案に簡単に乗るようには思えない。大統領閣下を蛇蝎のごとく嫌っている民主党支持者が、その政策の継続などゆるさないように思うのだが…。

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