2019年12月14日土曜日

愛媛大学へ行ってきた。

11月18日付のブログで紹介した「人口減少社会に挑む!フォーラム2019」に妻と参加してきた。開催地の愛媛大学は当然ながら松山市にあるので、またまた高速道路を使っても片道3時間弱の道のりだ。朝9:00に出発して、帰宅は18:00くらいになった。まさに1日仕事である。

今回のフォーラムは、主催者挨拶から始まった。これからの街づくりは文化を根本にしていくことになるのではないかと、愛媛大学地域共創研究センター長。また人口減少はピンチであるが、チャンスでもあるのではないかと、公営記財団法人えひめ地域政策研究センター長。なかなか、興味深い話で始まったのであった。

基調スピーチは愛媛大学の社会共創学部の笠松先生。人口減少の負のスパイラルを示された後、対応の方向性として、これまでの社会は、人口増と経済成長を基本軸としていたが、その社会コードがそろそろ限界に来ているのではないか、経済性重視から持続可能性重視へ、大規模・集中重視から小規模・分散へ、専門化から多種複合へと働き方の変化へ、個の優先からコミュニティ優先へ、それぞれが変化していくのはどうか、と提案。さらにお金が地域に残らない仕組みについて解説。この対策として、地産地消、エシカル消費、地域立脚企業の活動推進、起業家の育成、小回りの利く保険・保障・金融、チャレンジと失敗が認められる社会、義務教育段階で社会との接点を増やす、などの提案をされたのだった。

活動発表スピーチは、①「人を増やすしくみをつくる」で、伊予市移住サポートセンターの方が、地元の小学校の児童15人を24人に増やした取り組みを面白おかしく報告②「みんなで支える社会をつくる」では、久万高原町の面河地区の地域運営協議会が、福祉・観光・交通の三部門からの取り組みを実直に報告、さらに③「地域資源から生業をつくる」では、愛媛大学社会共創学部の『芭蕉』(南予地域に生えているバナナ科の植物)の茎から、セルロース・ナノ・フィーバーを取り出すことに成功し透明感があり、染色が容易で、水に溶けず、振動板ともなり、引っ張りにも強いという様々な特徴を持つ和紙の原料として開発を進めていることが、いかにも理系研究者という感じで報告された。
そしていよいよ④「人が還るしくみをつくる」で三崎高校のT先生とSさんAさんが登場した。内容は本校の地域創生の取り組みと、この4年間の活動によって、進学や就職で三崎を離れても帰ってきたい、あるいは地元(南予地域)に就職したいと考える生徒の着実な増加について報告があった。

その後、未咲輝塾生である1年生のS君と我が夫婦は「社会・経済・生き方の転換を探る」がテーマの分科会⑤の会場に向かった。私は今研究中のSDGsとかなり関係があると思ってこの分科会を選んだのだ。この分科会を担当されていたのは基調スピーチをされた笠松先生であったので、SDGsとの関係性を問うてみたが、SDGsにとらわれないかなり自由で柔軟な発想を期待されていたようだ。私のように、開発経済学や地域経済学をかじっていると、なかなか自由な発想ができないことを実感させられた。その後の100分間ワークショップでは、県庁の方、愛媛大学の防災研究員さん、長年地域創生に関わってこられた年配の方、そして愛媛大学社会共創学部の女子大生、松山中央高校の男子生徒と語り合った。今までこういう世代を超えたワークショップの機会はなかったので実に新鮮であった。最後の全体討論は、帰りが遅くなるので遠慮し、帰路に就いたのだが、T先生はおそらく5名の生徒とともにもっと遅くなられるだろうと思うと申し訳なかったと思う。

ところで、最も今日印象に残ったシーンは、T先生が、登壇した三崎高校の生徒の紹介を最後にされ、Sさんが愛媛大学の社会共創学部、Aさんが大分大学の経済学部(地域イベントの研究をしたいと彼女は述べた。)と紹介された際の会場の盛り上がりだった。この2人塾生の受験に多少なりとも関わってきた私としても嬉しい瞬間であった。T先生、本当にご苦労様でした。

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