2025年5月7日水曜日

温帯の授業 すべらない話

温帯は、日本のCfaを始め、Cw、Cs(地中海性気候)、Cfa(西岸海洋性気候)の4つの気候帯に分かれる。大体、Cfaは日本の気候なので殆ど触れない。Cwのイメージは香港。Awの友達で、夏は暑く降水量も多い。工業高校時代、香港に行くなら夏は避けたほうがいいと教えながら、実際家族でに行ったら、空港を出た途端にムア~とした空気に驚いた。ホテルに荷物をおいた後、少し散策したがパンツまでびしょ濡れになったことを思い出す。私の高校時代は、ブルース・リーを筆頭に香港映画全盛期だった。そこに登場する香港の人々は、ランニングシャツか開襟シャツで、コートを着た人物は、「少林サッカー」という映画以外見たことがない。(笑)

共通テストでよく出題されるのは、CsとCfbである。Csは、BSの友達といえる。夏は乾燥帯と一緒で植生も耐乾性のオリーブやブドウ、コルクガシといった特徴的なものである。たしかにイスラエルに夏行ったが一切雨は降らなかった。Cfbは、暖流と偏西風の関係で高緯度でも温暖(といっても最暖月の平均気温が22℃を超えない)で、1年中雨が多いが、Cfaとは全く違う。Cfbの雨は弱い。そのイメージは、トレンチコートである。WWⅠの塹壕(=トレンチ)戦で登場したコートで、ショボショボ降る雨なら傘いらずである。銭形警部は帽子とトレンチコートを着ているが、これで十分。傘をさすのは無粋の極みである。ちなみに、ニュージーランドもCfb。これは暖流を受けた偏西風がオーストラリア大陸の南岸を進んで、ニュージーランドに達するからで、Cs・Cfbともに大陸西岸に分布するのが法則だが例外といえる。ちなみにCfbにも桜は咲くが、花びらが舞うCfaと違い、花ごと落ちる。そんなことも語ると面白い。

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