2025年5月17日土曜日

世界はラテン語でできている2

https://eiga.com/movie/56149/
「世界はラテン語でできている」(”ラテン語さん”著SB新書)を読んで、最も感銘を受けたのが、巻末の「テルマエ・ロマエ」の作者・ヤマザキマリさんと著者の対談である。テルマエ・ロマエは映画にもなった帝政ローマ時代の漫画で、作者のヤマザキ女史によると、今もラテン語はイタリア語の中に生きているとか。てっきり学術名とカトリックの世界以外では死語になっていると思っていたのだが、日本語で言うと四字熟語のような使われ方を今もするらしい。

昔、アメリカ視察旅行で視察したデトロイトの外国語学中心の高校でラテン語専攻の生徒が、「我々だけ学んだ言語先に行く修学旅行がないのです」。と言っていたのだが、今思うとイタリアに行くという学校側の選択肢はあったのかもしれない。

ラテン語が語源(さらにはギリシア語のそのまた語源)のとなるのは、ラテン語起源のロマンス語(イタリア語の他に、仏語、西語、葡語、ルーマニア語など)だけでなく、英語の語彙にも多い。最も適当な例となる語彙の繋がりは、結局amor(愛)がわかりやすいのかなと思う。仏語ではamour、伊語ではamore、西語と葡語はそのままの綴である。とはいえ、英語の方が生徒にはわかりやすいので、historyの語源はラテン語のhistriaであるくらいかなと思う。生徒たちはChromeBookを持っているので、自分で調べさせるのもいいかなと考えている。

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