https://www.undp.org/ja/japan |
問題としては、MPIの内容を文章化した資料、指数の計算方法、所得カテゴリー(上位中進国・下位中進国・低所得国)にしめる割合を示す円グラフ、横軸に貧困率/縦軸に貧困強度のグラフに、貧困人口を円の面積で示したグラフといった資料を元に読み取る問題である。よって、MPI自体を知らなくても解けるようになっている。
とはいえ、開発経済学を長年学んできた私にとって、MPIという新しい概念がすでに登場していたことに衝撃を受けた。まさに不勉強である。MPIは、multidimensiomal poverty indexの略である。当然ながら、少し調べてみた。教育・健康と生活水準の三分野が指数の元になる点で、HDIと似ているがより貧困の詳細に迫る内容になっている。興味深いのは、上記画像にあるように、生活水準の指標で、電力の供給がない、下水がないまたは他の世帯と共用、安全な飲料水がないか得るのに往復30分以上かかる、床が泥・砂・糞(これはおそらく牧畜との共存と思われる)、炊事用燃料が糞・木材・木炭、資産としてラジオ・TV/・電話・自転車・冷蔵庫・自動車・トラックを所有していないなどの項目で調査されていることである。問題のグラフを見るに、サブサハラ・アフリカでは、貧困強度、貧困率ともに厳しい。ニジェール、チャド、中央アフリカなどの国名が挙がっていた。SDGsの指標の影響も大きいこのMPI、またゆっくりと調べてみようかと思った次第。
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