2024年12月26日木曜日

バングラディシュの竜巻

https://www.unicef.or.jp/
kinkyu/bangla/2004_0827.htm
T大G高校の地理の冬季補習を3日間頼まれたので講じている。今日は中日なのだが、某予備校の共通テスト実践問題を解きながら関係項目も交えて解説をしている。受験の地理も、かなり思考を巡らせる必要がある問題ばかりである。一応、プロとしては大した準備(解答を見て正解を確認するくらい)もせずに対応ができる。今回も意欲も高い生徒諸君ばかりなので、楽しくやらせてもらっている。

とはいえ、私はソフィスト(無知の無知の意)ではないので、意外な発見というか新たな学びをすることが度々ある。災害については、新指導要領で地理で教えることになっており、必出の問題なのであるが、今まではあまり教えていない内容である。

今日、解説した表問題で、災害の種類(水害・地震・火山・地すべり・竜巻)と4カ国の数値(1950年~2006年の死者100以上の発生件数)のものがあった。4カ国(アメリカ、中国、バングラディシュ、フィリピン)は、すでに明かされており、それぞれの数値からアメリカに該当するものを選べというわけだ。

ここでは、何よりまず竜巻に注目するべきである。竜巻とくれば、OZの魔法使いではないが、アメリカである。しかし、7回と8回というふうに、2カ国が表に数値が書かれている。他の2カ国は0なので、この時点で絞られる。で、2カ国を対比すると、地震・火山が、0・0と2・1に分かれる。2・1の方がアメリカだとわかるわけだ。西海岸には、ずれるプレート(サン・アンドレアス断層)があり、地震が多いし、ロッキー山脈は新期造山帯でイエローストーン国立公園などは、世界最大のカルデラであるからだ。

こういう知識と類推的思考が正解を呼び寄せるわけだが、もうひとつの竜巻が多い国とはどこか、気になった。それがバングラディシュなのである。世界でも最大クラスの竜巻ベストテンというHPでは、1989年の死者1300人を出したダルテォプーサルトゥリアの竜巻が第1位、さらに3位・4位・6位・8位と5つもランクインしていた。https://zatsugaku-mystery.com/strongest-tornado/

これは知らなかった。大きな発見であった。ちなみに北米やオーストラリア、ロシアなどの大陸性気候のところが起こりやすいそうだ。

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