2017年9月27日水曜日

KLCCで「能」を観る。

日本の能舞台での船弁慶 https://www.jfkl.org.my/events/noh-performanc
日馬国交60周年の記念行事で、KLCCまで「能」を見に行ってきた。いつものようにM先生ご夫妻と同伴させていただいた。日本でも観たことがない「能」をマレーシアで観れるとは実に想定外である。そのチケット代も考えられないほど安い。RM50である。日本なら1万円以上するところである。

演目は、船弁慶。もちろん初めてであるが、WEBで下調べしたら、源義経と静御前の別れの舞と船出してからの平家の亡霊との戦いというストーリーである。今回は、最初にマレーシアの人々に解るように、丁寧な説明が日本語と英語であって、それが実に分かりやすかった。行われた場所はKLCCのクラシックコンサートが行われる場所で、必要最小限の能舞台を設定したに過ぎないが、重厚な会場で、しかも観客のイマジネーションが能では重要だと言うことで、全く問題はないし、違和感もなかった。
会場となったペトロナス・フィル・ハーモニック・ホール
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298570-d804145-Reviews-Dewan_Filharmonik_Petronas-Kuala_Lumpur_Wilayah_Persekutuan.html
私が強い印象を持ったのは、舞台で行われている演技の関係しない時のキャスト、笛・太鼓、あるいは地謡と呼ばれるコーラス、さらには小道具のスタッフが、全くの沈黙とストップモーションを辛抱強くしていることである。これが凄い。静と動。このコントラストが能の最も大きな魅力ではないか、と感じた次第。

事前の丁寧な解説のお陰で、実に楽しめた。船が出てくるのだが、かなりの想定外のモノだったし、解説通り「皆さんびっくりされますよ。」だった。見所が満載で、意外といっては失礼だが、全く退屈などしなかったのだ。
この「能」に誘って頂いたM先生に、今回も夫婦揃って大感謝である。

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