2017年9月19日火曜日

IBTの話(125) 再テスト AR

リトルロック高校事件の時のTIME 誌
https://ja.wikipedia.org/wiki/
総合科目の授業では、テキストにある練習問題を解答している。地理、歴史、経済の分野を終え政治分野に突入した。アメリカの政治体制については、毎回のようにEJUで出題されているのだが、州の独立と連邦政府との関わりの問題があって、いつものように脱線してしまった。

アーカンソー州のリトルロックの高校に黒人生徒が入学するハナシである。州知事がぞれを認めず、州軍と連邦軍がにらみ合ったという事実を語ったのだった。公民権運動についてもすでに語っているので、なるほどというわけだ。私などは、「そんなことをしたら、あーかんぞう。と言って連邦軍が来た。」などと関西弁の混じったシャレを言ったのだが、大爆笑になった。それだけ、日本語能力が高まっていると言うことである。

ところで、わがIBTでは、日本語の授業で多くの宿題やテストがあって、学生は毎日ヒイヒイ言っている。小テストやまとめテストで正解率80%を割ると再テストになる。昼休みなどに職員室で合格するまで受け続けなければならない。語学を学ぶというのはこういう地道な努力の積み重ねで、極めてパラノな戦いなのだ。その再テスト、K先生がずいぶん溜まっている学生がいるという。昼休みにそのリストを見せて頂いた。

今日の補習は社会だったので、再テストを受けてない学生は、まず再テストを受けるよう指導した。日本語の力の上に総合科目はあるからである。結局、7時まで私は残ったのだが、K先生の指導はさらに続いたのだと推測される。熱心なご指導に頭が下がる思いである。かなり後ろ髪が引かれたが、明日のこともあるので帰宅の途についたのだった。

再テストを貯めたら、あーかんぞう(アーカンソー:州コードはAR)。

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