2017年9月16日土曜日

マレーシア・デーに想う

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マレーシア・デーである。休日なのだが、KLでは先日の独立記念日とは盛り上がりが全く違い、静かだ。今日は、ボルネオ島のサバ州・サラワク州がマレーシアに国民投票で連邦に参加が決定した日なのである。(シンガポールは後にマレーシア連邦から離れた。)

サラワク州は大幅な自治が与えられていて、KLから旅行するにはパスポートを持っていかねばならない。しかも日本人なら3ヶ月入国可能だが、半島部のマレーシアのパスポートなら2週間に限定される。これは、サラワクの民族構成・宗教構成が半島と異なり、マレー系はガバナーでありながら少数派であるためだ。イバンの人々など先住少数民族がマジョリティで、アニミズム信仰も多いし、キリスト教徒も多い。実際、IBTにも、サラワク出身でキリスト教徒のマレー系の国費生も学んでいる。要するに半島部とはかなりの違いがあり、経済的な格差も大きい。10年遅れていると言われ、政府も開発に力を入れている。先日紹介した「マレーシア新時代(三木敏夫著)」にも、このあたりの事情が書かれていて、気になるところである。

私はもちろんボルネオ島には、行ったことがないので大言壮語するつもりはないが、マレーシアを理解する上でもかなり重要な地域であると思っている。

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