2013年12月29日日曜日

「今年この1冊」の前に

先日妻と、H城鍼灸院に行った帰りに、ダン・ブラウンの「インフェルノ(上・下)」を買ってきた。正月は中身のないバラエティ番組ばかりのTVに流されないで、静かに過ごしたいと思ったのだ。ダン・ブラウンは、やはりゆっくり読みたい。

同時に、妻が「聖☆おにいさん」を探していた。息子が日本にいない故に、この漫画を買ってこないので、ずいぶん長い間読んでいない。(笑)8・9巻の二冊、代わる代わる一気に読んだのだった。相変わらず、面白い。特に、イエス関連のの台詞が笑える。沖縄に行きたいというイエスに、仏陀が「君が急に遠くに行きたがるなんて…、立川の30代男性(2人は立川在住だ。)を皆殺しにする命令とかが出たんじゃないの?」…これはイエスの誕生を聞きつけたヘロデ王の命令のパロディだ。またホテルでオイルマッサージを受けたイエスは「確実に300デナリ以上はぬられている。」と、1日の平均賃金が1デナリなのに、こんな贅沢をしたことで、ユダに知られたら私を裏切りたくなるかもしれないとシャワーで洗い流すシーンがある。聖油を塗るという当時のユダヤ人の習慣がわからないと笑えない。

今年、「日本人に贈る聖書物語」(全8巻)を読んで、ユダヤ教・キリスト教にまつわる知識が倍増したと思うのだ。正直なところ、信仰を持たない人間にとって聖書を直接読むのは、かなりしんどい。何と表現したらよいのかわからないが、独特の表現が拒否反応を引き起こすのだ。「日本人に贈る」というタイトルは、それを排除しているという意味合いがあるのではないかと私などは推測する。この本は、非常に読みやすいというのが最大の特徴だ。

毎年エントリーしている「今年この1冊」の前に、番外編(今年の新刊ではない)として「日本人に贈る聖書物語」(中川健一/文芸社文庫)を挙げたい。書評については、今年の6月から何度かエントリーしているので参照されたい。

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