2013年12月13日金曜日

世界史Bで南北貿易ゲームを

昨年の3年生が作ってくれた南北貿易ゲームの国々のPOP
期末考査が終わって、世界史Bは、試験を返すと残り時間は各クラスとも冬休みまで1.5時間(返却と解答確認に25分くらいかかるわけだ)しかない。近世を終えて、いよいよ近代に向かっていく。最初に近代の最大のテーマとなる近代国家論を論じようと思ったのだが、冬休みを挟んで教えるより、まず資本主義のイメージをつかませる方が価値的かなとふと思った。三学期はおよそ10時間だが、うまく取捨選択して時間配分すれば、ナポレオンの国民皆兵まで行けそうだ。民主主義の確立(権利章典から名誉革命、フランス革命)、資本主義の確立(囲い込み運動から産業革命といった生産性向上と産業資本)、国民国家(ナポレオンの国民皆兵制)の近代国家における三条件の史実をとりあえずクリア―できるだろう。

と、いうわけで、資本主義をイメージさせるため、南北貿易ゲームをすることにしたのだった。本来は、先進国と途上国の生産性の相違を中心に、構造的暴力を経験的に認識させるゲームなのだが、資本主義の概念を理解するという学習目的にも、かなっていると私は思うのだ。ゲームでの経験を、授業で何度か想起させれるような気がする。

各クラスで、まずグループ分けを行った。本来アイスブレーキングで使う、ボディランゲージ(一切コトバを発しないという条件)で、各人の生まれた月日順に円を作ってもらうのだ。我がクラスでは、これがなかなか盛り上がりすぎて、グループ分け・国(先進国・中所得国・途上国)分け後に行う戦略を相談する時間が5分間くらいしかなくなってしまった。(笑)他のクラスはだいたい20分くらい取れたのだが、私もついノッてしまって、ツッコミが何度も入り、大爆笑のグループ分けになってしまったのだ。まあいいか。我がクラスは、なかなか仲が良いのだ。

この南北ゲームの最大の面白さは、やはり獲得金額で競うというゲーム性の強さだと思う。もちろん戦略のクリエティブ性も面白いのだが、何と言っても勝敗がはっきりするところが生徒を盛り上げる。幸い、本校生は、こういうアクティビティが大好きだ。各クラスとも、真剣に戦略を練っていた。

ともすれば、無為に過ごしてしまう時間を有効に使えそうだ。

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