2013年12月21日土曜日

日経 「初歩からのアフリカ」

オランダ・アムステルダム観光HPページから 花屋街の様子
木曜日(19日)の日経の朝刊に、「初歩からのアフリカ」というコラムが載っていた。それだけ、日本でもアフリカ投資への関心が高まっているのだろう。10年くらい前からアフリカのことを学びだした私にとっても隔世の感を禁じえない。で、その記事は、アフリカの農業投資について書かれていたのだった。 

10月上旬にパリのOECDで開かれたアフリカ経済に関する会議で、ケニアの園芸農業を賞賛する声が相次いだと言う。「ケニアの園芸農業に学ぶベきだ。」「高付加価値型農業がアフリカを救う。」ケニアの輸出総額の17%(12年)を切り花など園芸作物が占め、紅茶に次ぐ有力な輸出産品で、EU諸国向けの最大の供給元となっている。オランダや英国の花屋にはケニアの花卉が並ぶ。ケニア政府は園芸産業の育成を推進、欧州企業の技術や物流網に加え、東アフリカの中心に位置する利点も活用し、出荷量が飛躍的に伸びた。エチオピアやウガンダも園芸作物の栽培を拡大している。

…と、まずケニアの園芸農業を持ち上げていたのだった。このケニアの園芸農業については、私が始めてアフリカの土を踏んだ時から関わりがある。JICA専門家(当時)の喜田先生(10年5月17日・23日/12年7月1日付ブログ参照)が熱く語られていた構想が、10年たって、ここまで実現したのだと、感慨もひとしおである。日経の記事には載っていないが、喜田先生をはじめとした日本の協力があったことも是非伝えておきたい。私が視察した当時の輸出用に建設された花卉用の倉庫はガラーンとしていた。喜田先生の構想は夢のような話に聞こえたものだ。おそらく、今はナイロビ近郊から農業組合経由で毎日のようにEU行きの航空便に合わせて出荷されてきているはずだ。喜田先生は、園芸農業の技術的な指導だけではなく、鮮度維持のために、栽培農家と輸出拠点と空港を結ぶ道路建設の必要性を熱く語っておられた。花を作ればいいというものではないのだ。だから、今、喜田先生はケニアで道を作る仕事をされている。(リンク:サバンナの風のブログ参照)

記事は、さらにアフリカ各国の農業投資について書かれていた。海外マネーが農業に熱視線を送っているのだという。カメルーンではインド企業が農地を獲得。エチオピアにはサウジの企業が$25億の投資を計画。スーダンではエジプト政府と企業が農地獲得。コンゴ民主共和国では中国企業とカナダ企業が農地獲得。モザンビークでは、日本とブラジルが共同農業開発…。

…前半のケニアでの園芸農業とは全くベクトルの異なる話だった。投資というビジネス感覚からは同じかもしれないが、(日本がかんでいるモザンビークも含め)後半部はまさに経済侵略に近い。確かにアフリカは、可栽農業用地が世界で最も広いと言われている。アフリカ開発には違いないが、そこで犠牲になる小農も多くいるはずだ。ケニアの園芸農業が、小農の現金収入を増やすという国際協力の出発点を持っていたのに対し、国益や企業利益が出発点になっている感が見え見えである。

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