2013年8月4日日曜日

ホテル進出から読み解くアフリカ

あるアフリカホテル投資フォーラムのロゴ
TICADⅤ終了後、一気にアフリカの有用なニュースが少なくなったように感じている。そんな中、WEBで、「ホテル進出に沸くアフリカ」という記事の中に、いくつか発見した。世界に展開しているホテルチェーンが、中間所得層の台頭と旅行者増加を見込んでアフリカ開発を進めているというわけだ。以下小さな情報。

アフリカ諸国の半分以上は2016年まで、GDPが年5%増える見込みである。

アフリカの中間層人口は、ロシアとブラジルを合わせた全人口とほぼ同じで、先進国のビジネス客が、サブ・サハラ=アフリカに引きつけられている。

IMFのデータに基づくと、若年層が都市に移動しており、アフリカの都市人口は全体の40%となり、インドの30%を上回った。

CIAの報告によると、エチオピアとナイジェリアの年齢中央値は18歳で、米国の37歳、日独の46歳であり、さらにエコノミスト・インテリジェンスの12年報告では、49の都市が100万人超の人口、そのうちの5都市は700万都市である。

ロンドン・ビジネススクールなどでは、アフリカに特化した講座を提供し始めている。多くの学生の目には10年前のインドや中国のように映っているという。

これらの細かい情報は私は有用だと思う。都市人口がアフリカで増加していることは、経済発展の証であるわけだが、インフォーマルセクターへの滞留で、これまで生かされなかったのも事実である。同時に、都市問題と大きな経済格差がアフリカ全土で拡大しているわけだ。だ。一方、WHE(世界遺産教育)の中で、世界遺産をもつが故の問題ということを学ぶ学習領域がある。たとえば、カンボジアのアンコールワット周辺では、ホテルの増加でゴミ処理の問題が大問題となったこともある。インフラやガバナンスなどの問題が露呈するわけだ。だが、そういう問題を乗り越えてこそ開発が進むわけだ。様々なこれまでの失敗例に学びながら、開発を進めて欲しいものだ。

先進国と呼ばれるゆえんは、先に失敗を経験しているという意味ではないか、と私は思うのだ。日本が苦しんだ失敗は、途上国でうまく生かされるべきなのである。

ttp://www.sankeibiz.jp/macro/news/130729/mcb1307290501001-n3.htm

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