2013年8月1日木曜日

「秘境駅へ行こう!」を読む。

このところ書評のエントリーが続いている。それも旅行記ばかり。海外の鉄道モノから、鉄道つながりで、国内の鉄道紀行へと流れたい。牛山隆信氏の「秘境駅へ行こう!」(小学館文庫/2001年8月1日第1刷)である。秘境と言えば北海道だが、初田牛駅の話が出てきた。この本は、様々な秘境駅(駅以外何もないとか、他の交通手段ではいけないとか、そういう特殊な駅)を案内するもので、特に北海道の厳冬期に初田牛駅などに行くというのはホント酔狂である。体調不良の身としては、これまた疲れる本なのであった。

初田牛駅は、根室本線にある駅だ。私の渡道歴は多い。指を折って数えるのもじゃまくさいくらいだ。アフリカの前はアメリカ、さらにその前は北海道に取り憑かれていた。(笑)その北海道でも、最も秘境感が漂うのは、道東、それも根室近辺である。私はこの初田牛駅に近い春国岱(しゅんこくたいと読む。)の民宿(風露荘)に一泊したことがある。高田勝さんというバードウォチャ-の宿である。「ニムオロ原野の片隅から」という高田さんの著書を読んで、感動してしまったのだった。ただ単に高田勝さんに合いたかったのだ。宿自体は、バードウォッチャーのためのものなので星はつけられないが、素晴らしい手つかずの自然の中だった。

20年くらい前の話である。WEBで調べたら、高田さんはまだ民宿をやっておられるようだ。野鳥関係の本も何冊も出されていた。ちょっと嬉しくなった。まだ、シマフクロウは生息しているのだろうか。あの時でさえ、「シマフクロウのいる場所は教えられません。」と言っておられたのを思い出す。

ありゃ。「秘境駅へ行こう!」の書評から、大いにはずれてしまった。

<高田勝さんの著作>

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