2011年8月18日木曜日

ウガンダの”こども兵”の話を聞く

枚方市中央図書館で開かれた『ぼくは13歳、職業、兵士-あなたが戦争のある村で生まれたら』という講演会に行ってきた。講師は、京都のNPO 「テラ・ルネッサンス」の栗田佳典さんという青年だった。彼は13歳の時、心臓病の手術をしたという。この時「いのち」の大切さと「支えられることのありがたみ」を知り、その後「誰かをささえる仕事がしたい」と立命館大学で福祉を学び、在学中からこのNPOにインターンシップ生として参加、そのまま職員になったということである。カンボジアとウガンダに4回ずつ行っているそうだ。<画像は枚方市中央図書館>

講演は、まずカンボジアの地雷撤去の話だった。私もよく平和学の話題としてカンボジアの地雷の話をする。実際の画像や地雷撤去の映像なども紹介してくれたので、インパクトがある。これからは、もっとパワーポイントを使わないと…と思った次第。

さて、いよいよウガンダの”こども兵”の話である。ウガンダ北部のの忘れられた紛争については8月3日付のブログを参照されたい。ここで、”こども兵”という言葉について説明があった。”少年兵”ではない。すなわち、”少女兵”も含まれるのである。栗田さんのNPOは、北部のアチョリ人の街グルを中心に、こども兵の社会復帰の支援(主に職業訓練)をしている。様々な元こども兵(女性も多い。)の3年間(職業訓練学校の年数である)の変化を見せてもらった。顔つきが、ここまで変化するのかというくらい穏やかになっている。彼らのインタヴューは感動的であった。ついつい、少年兵や少女兵の話は暗くなる。誘拐や村に帰れないようにするための残虐な行為の話がどうしても陰惨である。(昔、朝日新聞の記者のリベリアの少年兵についての講演会に行った事があるが、衝撃的な話ばっかりだった。)もちろん、栗田さんは、そういう話も紹介してくれたが、今日の聴衆には親子連れの小学生もたくさんいたので、うまく流されたように感じた。様々な場所で講演されているようなので、その辺をうまく調整できるのだろう。栗田さんは、訥々とした話し方である。私も経験があるが、こういう現場で見てきた話題は、つい感情が高ぶるものである。そのあたりもうまくコントロールされていた。いい講演会だった。

講演会の後、図書館のレストランで、ウガンダの給食試食会(無料!)があった。私の予想どおり、豆の煮ものにウガリを添えたものだった。(笑)栗田さんと少し話をした。やはり、アフリカに学ぶという姿勢を強く持った好青年だった。地球市民、またひとり見つけたり。それが嬉しい。

テラ・ルネサンスのHP:http://www.terra-r.jp/
栗田さんのブログ:http://blog.canpan.info/terra-kurita/

2 件のコメント:

  1. 先日は講演にお越しくださり、そしてブログでもご紹介いただき、ありがとうございました。ブログを拝読し、このように評価いただけるなどど思っていなかったので、とても嬉しくなりました。そして何より、私もここでの出逢いを大変嬉しく思います。
    今後も「アフリカ留魂録」を通じ、勉強させていただきます。ウガンダやカンボジアに関して、映像等、必要な資料がありましたら、いつでも連絡ください。
    今後ともよろしくお願いいたします。

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  2. 栗田さん、コメントありがとうございます。
    頑張ってくださいね。私もまた2学期に向けて国際理解教育をまた、新たな気持ちでやっていきたいと思っています。

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