2011年8月1日月曜日

ジョージ・ハリソン基金に拍手

ジョージ・ハリソン基金が、東アフリカの飢餓に対して100万ドルの支援をするそうだ。また多くのミュージシャンも支援を世界に呼び掛けるという。今は、とにかく食料支援・保健医療が必要だと思うので私は、大いに歓迎したい。私は最近、本当に役立つ支援は、持続可能な干ばつにも耐えれる個人投資によるものだと、考えるようになった。(7月18日・21日付のブログ参照)まあ、そんなことは、現時点ではどうでもいい。ジョージ・ハリソン基金に拍手である。

私はビートルズ世代なので、ジョンもポールも、ジョージもリンゴも大好きだ。音楽的才能という点から言えば、ポールが一番天才だと思う。だが、ポールは”一芸能人”として天才なのである。ジョンは違う。”一人格”として時代をリードした。ジョンとポールは、名前から言って間違いなく在英アイリッシュである。日本でいえば、在日韓国・朝鮮の人々に立場が近い。だから、ジョンの言動は時として、成り上がりの労働者階級として過激な側面をもつ。この2人は、そういうベクトルの違いがあって面白い。

ジョージは、ビートルズの中でも最も年少者であったこともあって、あまり表面に出てこない”第3の男”である。ただ、インドへのベクトルはジョージが作った。一時、私も、ジョージが世界に紹介したラヴィシャンカールのシタールに魅せられたことがある。(レコードも2枚持っている。)ビートルズが最も円熟していたのも、インド音楽の影響を受けた後の『サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の時代だ。おそらく音楽史上で最高のアルバムであると私は思う。だから、ジョージの力量を軽視してはいけないと私は思うのだ。ジョージは、解散後も第3の男だった。ジョンとポールの中間的な存在だった。ジョンほど過激な”人格”ではなく、ポールほど”芸能人”として生きたわけではない。だが、ここにきて、私は故ジョージの意思に感銘する。第3の男だからできることもあるのだ。

ジョージハリソン基金、東アフリカ支援のニュース
http://www.africa-news.jp/news_i8bgJ3pai.html?right

追記:8月3日付で、リンゴ・スターもボブ・ディランやエリック・クラプトンらとともに支援に協力していることがわかりました。第4の男も頑張っています。”死せるハリソン、リンゴを走らす”というところですな。
http://oops-music.com/info/view_news.html?nid=68576

0 件のコメント:

コメントを投稿