2019年11月4日月曜日

蒼い石垣巡り 名取

名取の集落の入口
佐田岬半島=伊方町の魅力の一つに、蒼い石垣がある。妻も私も大ファンになった。半島の生業の歴史が生んだ素晴らしい遺産であると思う。今日は、松山に行く予定を立てていたのだが、寝坊したこともあって近場の蒼い石垣巡りをしようということになった。まずは、「名取」という集落である。ここは三崎に最も近い集落のひとつである。国道197号線の標識をたよりに名取方面に、降りていく。(国道197号線はわりと高いところを走っている。半島の各集落に行くには、降りていくという感覚がある。)

ところで、この名取の集落は、行ってみてわかったのだが漁港はもちろん海にあるのだが、集落は全て山にへばりつくように立地していた。一度、漁港に出てもう一度登る羽目になった。かなりの急斜面である。車を停めて、階段を登っていく。すると、蒼い石段が各所にある。ここで、3人の方に会った。漁師らしきおじさん、小さな畑で作業していたおばさん、そして蒼い石垣のパンフレットにある石垣を見た後に出会ったおばさん。みなさん親切に教えていただいた。
パンフレットにあった蒼い石垣 その1
パンフレットにあった蒼い石垣 その2
いろいろ分かったこと。この「名取」集落は、(仙台から宇和島に移ってきた)旧伊達藩が、牛の放牧のために名取(現在の宮城県仙台のすぐ南にある市)出身者によって拓かれた集落らしい。まさにリトル名取。だから方言もちょっと他の集落と違うとのこと。東北大震災の時、この名取だけは名取市に直接義援金を贈った。それで、本家の名取市が、この名取の存在を知り、以来交流が続いているということだ。またミカン栽培は、市場価値が糖度優先で、ミカン農家もかなり追い詰められているようだ。また、このあたり、年に1~2回帰ってくる空き家同然の家や高齢者の単独世帯も多いらしい。30分ほど蒼い石垣の前で立ち話。過疎問題のフィールドワークにきたような感じだった。
…なかなか面白く大変勉強になった名取の蒼い石垣巡りだった。

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