2019年11月9日土曜日

アメリカのキリスト教の話3

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橋爪・大澤両社会学者の「アメリカ」より「大覚醒運動」についてエントリーしたい。18世紀の前半、ピグリムファーザーズから100年くらいたったマサチューセッツ州の話である。この州では、信仰をもって洗礼を受けた教会のメンバーが正規の市民、そうでないと二級市民、あるいは寄留者と見なされていた。実際、世俗的な理由で新大陸に渡ってきた人々が増え、教会の正会員は10%以下になっていたようだ。熱烈な信仰をもっていた親世代とその子供世代は違う。洗礼を受け教会には行っていても回心体験がない。よって聖餐式を行っていない。その子供(孫世代)になると、洗礼さえ受けることができなくなる。これは大問題であった。そこでハーフウェイという制度も作られたが、「自分は回心体験がない、神から見放されている、一人前の市民ではない。」というフラストレーションが高まっていた。まるで枯草の塊のような状態。ここで誰からが回心すると、我も我もと回診のウェーブ現象が起こった。これが大覚醒である。その後100年おきぐらいにアメリカでは大覚醒運動が起こっていく。

…この大覚醒運動の世代の構造論が面白いと私は思う。今の日本にもあてはまるような感じがするのである。昨今の日本のナショナリズムの高揚は、韓国の理不尽極まりない外交が直接的な原因だろうが、「戦争を知らない子供達世代=すなわち戦争に行った親の子供」としては、戦争を知らない子供の子供(孫世代)の、日本礼賛に戸惑いを感じる。日本の社会自体の余裕のなさ=格差社会故のナショナリズム高揚という視点は十分あるだろうが、世代的な戦争の忘却といった、この大覚醒運動のキリスト教の回心の変形的な神国日本への回心を感じてしまうのである。

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