2019年5月18日土曜日

陸奥宗光のこと。

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先日、PBLの実践例で「陸奥宗光に完全な条約改正を可能にする案を提案しよう」というとんでもないテーマがあって、私は陸奥宗光をボロクソに書いた。(笑)龍馬暗殺の時に、海援隊の仲間を集め復讐に向かおうと声を掛けながら.その場に来なかったという話である。その後の陸奥宗光は、岩倉具視に推挙され、外国事務局御用掛になっている。動機は、伊藤博文、井上馨、五代友厚、寺島宗則、中井弘。なかなかのメンバーである。

勝海舟から「あれも一世の人豪だ。しかし陸奥は人の部下について、その幕僚となるに適した人物で、幕僚に長としてこれを統率するには不適当。もし、大久保の下に属したら十分才を揮い得たであろう。」と言われている。大久保ではなく、大久保の後継者伊藤の第二次内閣の元で外相になっている。

今日、横で妻が近現代史のYouTubeを見ていた。(私はその講義の声だけを聞いていたのだが…。)陸奥についてなかなか面白い話があった。

そもそも、日清戦争、日露戦争という一連の日本の条約改正にまつわる戦争の裏には、ドイツの世界戦略があったようだ。ビスマルクが、作り上げたヨーロッパの体制をヴィルヘルム2世が壊していく。その影響が東アジアに大きな影響を与えたというわけだ。ロシアの目をアジアに向けさせたのは、ドイツだといわけだ。たしかに彼は日本を黄色い猿と罵倒し、ニコライ2世をたきつけたことはよく知られている。で、イギリスだ。このドイツにたきつけられたロシアとフランスの露仏同盟のに対抗すべく、日本と手を結ぶ必要性に迫られる。光栄ある孤立を誇っていたイギリスは、そもそも条約改正反対の最右翼であったが、中国の利権を守るためにしぶしぶ日本と結ぶことになる。陸奥は、ロシアから中国の利権を守れるのは日本だけだと、ほとんど恫喝に近い外交戦を展開したようだ。ところで、三国干渉については、ロシア・ドイツ・フランスが干渉してくることを予想した上で下関条約でGETしたようだ。このへんの読み、なかなかのものである。

幕末・維新の動乱期を生き抜いた明治の政治家というのは、とんでもない奴が多いが、それなりの力を持っていて魅力的だ。改めて陸奥宗光を調べてそんなコトを思った次第。

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