2016年12月28日水曜日

IBTの話(65) 1月の私費生用PP

このところ、1日中ずっとパワーポイントとニラメッコしている。(笑)1月に行う理系の私費生国立大学受験者用の教材作りである。3回あるので、パワーポイントも3展開、プリントもそれに合わせて作成中である。今日、やっと2講義目が完成し、3講義目に突入した。

1講義目は、理系の学生が社会科学を学ぶ意義を、ノーベルの”贖罪”から、科学技術の罠の話へと持っていた後で、理系だからこそ現在の世界の問題に目を向けて欲しいと説いて、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」へと進んでいく。これを紹介するのだが、日本の外務省のつくった和訳は極めて難解である。簡単に説明し直してから、マレーシアの現状とSDGsを比較、何が充足していて、何が足りないかという論点で、残った時間に討論をさせたいと思う。先日見た日本語の授業での発表の感じなら、なんとか議論が成立するような気がする。

2講義目は、持続可能な開発目標が作られた理由というか原因を探っていく。まずは人口の増加グラフを見せる。(意外にこういうグラフを元にした小論文試験が多いらしい。)なぜ人口が増加したのか?これは社会科学的にも面白い問題だ。人口支持力がUPしたわけで、様々な角度から論じる。で、結局近現代の歴史は、近代国家の形成の歴史だということになる。その国家が今は密接に自由貿易体制、経済で結びついていることを論じ、グローバリゼーションの説明になる。このグローバリゼーションこそ格差を生んでいる最大の原因であるといえる。最後に持続可能な開発目標にもどり、それぞれのゴールを整理してみる、といった構成である。

今日の画像は、2講義目の最後の方、持続可能な開発目標の整理である。アニメーションをつけてあるので、17のゴールはひとつづつ整理されていくようになっている。莫大な時間と労力がかかったけれど、ちょっと達成感がある。(笑)

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