2016年12月4日日曜日

インド舞踊を見に行く。

会場で飾られていた音楽を奏でるガネーシャ神たち
二夜連続で、インド人街にM先生ご夫妻と行ってきた。今日は、ダンスである。テーマは、昨日のエントリーに書いたけれど、クリシュナ神の物語である。

昨夜は、オペラでいう、オーケストラ・ボックスのようなエリアが下手の観客席の一番前に設定されていた。M先生の配慮で、その近くの席に座った。ナレーター、歌い手、パーカッション、シタール、バイオリンなどが一段高い壇上で胡坐をかいて演奏し、歌い、ナレーションをする。要するに音響はすべてLIVEである。彼らは舞台を向いているので、演奏を後ろから眺めることができる。これは珍しい体験だ。

舞台は、牢屋のようなところから始まる。悪王カンサによって閉じ込められた、クリシュナ神の母と父が脱出するところから始まる。カンサは神々によって送り込まれたクリシュナを殺そうとするのだが、しかし母の機転で牛飼いの子供として育てられる。牛飼いの子供たちと遊ぶシーンで、青い肌と神の後光のような冠があるので、英語が不確かでナレーションがあまりわからくても、彼がクリシュナなんだと十分解る。この神話でも有名なインドラ神(ナレーターで聞き取れた。雷神である。)の大雨からから、牛飼いたちを山ひとつ持ち上げて護ったシーンなんかも登場する。

衣装も極めて美しいし、スピーディーなダンスが多く圧巻であった。最後の解説でわかったのだが、多くの芸術学校から集まった若手のダンサーが演じていたようである。M先生に伺うと、クアラルンプールでは、こういう歌やダンスなどが大いに盛んで、マレー系、中国系、インド系それぞれに趣向を凝らして民族文化を護り、そして発展させているという。
終演後、オーケストラボックスのシタールを見せてもらった。
マレーシアはこういう多文化共生の国だからこそ、3つの民族の舞台芸術が楽しめるわけで、他の東南アジアの国に比べて贅沢な話である。まずは、インド系から見ることができたわけだ。

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