2016年12月27日火曜日

サントメ・プリンシペと台湾

久しぶりにアフリカの話題をエントリーしようと思う。 時事通信のWEB記事で、サントメ・プリンシペが、台湾と断交し、中国と国交を結んだらしい。正確には、独立時は中国と国交があったので、国交を回復したということになる。

先日、トランプ氏が「1つの中国」論に疑義をはさんだが、外交関係で台湾の劣勢は明白である。現在、太平洋上の島嶼国や中南米の国々を中心に台湾と国交のある国は20か国ほどである。バチカン市国はともかく、アフリカでは、ついに我がブルキナファソとスワジランドだけになってしまった。

このサントメ・プリンシペという国については、だいぶ前「観光コースではないアフリカ大陸西海岸」という本で知った。日本人だというより、台湾人だというと親切にされるらしい。それくらい、台湾は国際協力を密にやっていたわけだ。ブルキナファソでも台湾は農業支援などで、日本と同じかそれ以上に頑張っていた。台湾は、こうして強いきずなと努力を重ねて、国交を維持してきたわけだ。

サントメ・プリンシペは、元ポルトガル領のカカオの産地である。ギニア湾上の島嶼国で、近年ナイジェリアとの間に海底油田が発見され、共同開発に踏み切ったらしい。他のアフリカ諸国同様、中国の石油企業も当然のように進出しているとのこと。おそらく、大きな圧力があったのだと推察する。

もう10年以上前になると思うが、サントメ・プリンシペの人とJICA大阪で会ったことがある。「どこから来たのか?」という私の問いかけに、彼はおそるおそる自国の名を答えた。私が「ギニア湾に浮かぶ島国だね。」と言うと、大感激してくれた。聞くと、私は自国の名を知っていた2番目の日本人だそうだ。彼が何を専門にする研修員かは聞き忘れたけど、今は故国で何らかの分野で指導的立場に立っていることともう。彼は、台湾断交・中国との国交再開のニュースをどのような思いで聞いたのだろうかと思う。

いずれにせよ、時は流れていく。

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