2015年10月12日月曜日

アフリカ音楽の本を読む。

「はじめまして!アフリカ音楽」(ムクナ・チャカトゥンバ著/yamaha・本年9月20日発行)を先週読んだ。CD付きで、文章自体は多くないので、通勤電車の読書で2日間、ほとんど一気読みである。私はもちろん、アフリカ音楽は大好きである。安物だけどジャンベを持っている。もちろん上手く叩けない。(笑)ただ、故ピーター・オルワ氏のビデオなどを見て、およその叩き方は知っている。だから、全然叩けないというわけではない。

著者のムクナ・チャカトゥンバ氏は、昨年逝去した、コンゴ人民共和国出身のパーカッショニストである。比較的裕福な家庭に育った氏は、ルバ人である。叔父はルバのパーカッショにストで、太鼓の叩き方を氏にのびのびと教えてくれたという。

太鼓の叩き方のコツは、腕の力は全く使わず、手首だけ、手の自然な重みを上手に生かすことだという。音は指先から出て行く、腕はもちろん、手でさえ指の支えにすぎないと書いてあった。うーん。言うはやすく…だなあ。

ルバ人の故郷は、南部であるが、幼年期に首都のキンシャサに移り、氏は、様々な民族の音楽に触れることができた。コンゴ人やロケレ人、サカタ人、ヤカ人、モンゴ人、バンバラ人…どの民族のリズも好きだった氏はこれらを吸収していくのだ。さらに、コンゴ動乱の関係で、キューバ音楽が入ってくる。氏はこれも吸収していく。CDには、そんな各民族のリズムが収録されている。これは、なかんか貴重なものだと思う。
リビングストン滝(コンゴ川下流) http://congotravelandtours.com/bas-congo-wild-west-livingstone-falls-and-river-rapids/
意外に知らなかったことが書かれていた。コンゴ民主共和国の首都・キンシャサとコンゴ共和国の首都・ブラザビルがコンゴ川の両岸にあり、ブダペストみたいになっていることは知っていた。が、その先に、リビングストン滝(30あまりの急流部・落差280m)があって、ここで海運がストップしていることを、恥ずかしながら初めて知った。なんとなく両首都は、川港だが、そのまま海に繋がっている(海運が可能である)と思っていた。キンシャサからマタディ港(河口から160kmで大きな船でも上ってこれる。)まで鉄道が伸びているらしい。案外、コンゴ民主共和国のことは知らなかったわけで大反省である。

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