2022年1月28日金曜日

受験の世界史B 研鑽ー41

https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/letters/major/asia_history/
「世界史の見取り図(上)」の東アジアの章・古代中国編に面白いコラムが載っていた。
この参考書には「これだけはわすれてはならないこと」というのが章ごとに書かれているのだが、この章にはない。それは、著者が引用している「世界史の読み方」(西川正雄/1977平凡社)の一文にヒントがある『日本史・東洋史・西洋史なる区分が生きながらえている大きな条件は、大学の歴史学科が多くの場合そのように三つに分かれていることにある。その原型が帝国大学にあることは言うをまたぬ。そこには国史と王朝交代史観による中国史にすぎない東洋史と片思いの西洋史があった。ー』

中国史をつまらないと感じる生徒が多い理由がここにある、と著者は述べている。王朝ごとに、皇帝ごとに「あれをやった・これをやった」と覚えておけば試験で点が取れる。そうやって覚えさせれば良しという東洋史の在り方が、大学入試の中国史学習に純化されているという主張だ。世界史と外国の歴史は違うと著者は考えている。世界史からの要請としての中国史を教えることが来るだろうか?という問いかけで、コラムは終わっている。

前述したが、私は昔々、受験ではない中国史を講じた経験あるが、史記や三国志をもとに様々な逸話を挿入した。史実かどうかはともかく、魅力あふれる話が多い。中国の故事の元になっている内容も多くて、教養としては必要な気がする。ところが、教科書は歴史学的に正しい方向で編集されている。世界史は内容が膨大で、効率的に暗記する必要がある。

受験にいらん話(すなわち試験と無関係な話)は、いらんのだろうか?うーん。世界史の面白さを伝えたい私としては、これをなんとか止揚していこうと今、考えている。

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