2018年2月21日水曜日

「大統領の日」ランキング2018

ttps://crossthex.deviantart.com/favourites/71477724/Polandballh-comics
米国の「プレジデントデー」の19日、IDのボイシ州立大学による政治学者らが選んだ「偉大な大統領」ランキングが発表された。米国の政治学会の現会員や元会員で大統領や行政機関を研究対象とする専門家の評価で100点満点である。
上位7人は2014年の前回と同様だったそうで、8位にオバマが18位から一気に上昇。レーガンが次の9位で11位からランクアップしたという。
https://www.cnn.co.jp/usa/35114933.html

興味があったので、もう少し詳しく調べてみた。( )の数字は点数/100点である。
リンカーン(95)ワシントン(93)F・ルーズベルト(89)T・ルーズベルト(81)ジェファーソン(80)トルーマン(75)アイゼンハワー(74)オバマ(71)レーガン(69)L.B.ジョンソン(69)ウィルソン(67)マディソン(64)クリントン(64)J.アダムズ(63)ジャクソン(62)ケネディ(62)G.H.Wブッシュ(61)モンロー(61)マッキンリー(55)…G.W.ブッシュ(40)…ニクソン(37)…フーバー(33)…そして最下位がTrump(12)である。
https://qz.com/1210855/presidents-day

…このランキング、極めてアメリカのプラグマティズム臭がする。戦争(独立革命・内戦も含めて)に勝った、あるいは領土を拡張した人々が上位に並ぶ。8位のオバマは少なくとも文民的ではあるが…。まあ、そういう時代だったし、アメリカの歴史は戦争の歴史でもあるから当然なのだが…。

…米国史に素人の私としては、合衆国憲法の生みの親でアメリカの三権部立の政治体制を白紙から作り出したジェファーソンはもっと高位でもいいのではいかと思ってしまう。このジェファーソンも入っている有名なサウスダコタのMt.ラッシュモアでは、T・ルーズベルトは眼鏡をかけていてなんとなく絵になるから最後の一人として入れたと日本語の解説書にあったけれど、米西戦争で活躍し領土拡大に一役も二役も買っているので専門家は評価しているのだろう。もし、今新しい5人の大統領の彫刻をつくったら、ここにF・ルーズベルトが入るというわけである。私は、感情的にはいろいろ思うところもあるが、まあ妥当だろうと思う。副大統領上がりのトルーマンの評価が高いのは、意外であるし、同じく副大統領上がりのL.B.ジョンソンの評価が高いのも意外。たしかに公民権運動を成功に導いたし、ベトナム和平の道を開いたが、JFKとニクソンのつなぎ役的な要素が高いのだ。

…最後の12点しか取っていない男の話はしないでおこう。全く無能だったフーバーの半分も得点していないのだから。

0 件のコメント:

コメントを投稿