2016年8月13日土曜日

私の新しい住処 タマンデサ10

http://kinderasia.com/listing/taman-desa-medical-centre/
この「私の新しい住処 タマンデサ」シリーズも、もう終わりかなあと思っていたのだが、とんだアクシデントのおかげで、第10回目をエントリーすることになった。タマンデサの病院(メディカルセンター)である。今日は、先日行われた校内弁論大会をうけて、他の日本語を学んでいる学校との合同の弁論大会が行われる日であった。例によって、国費生の寮生の出欠確認をする役をA先生とともに仰せつかっていたのだが…。

最後の男子生徒とバスに向かっているとき、汗をかいていたのでメガネをはずして、いつも首からつっているメガネ入れにいれようとして歩いていたら、バス停の金属的なものとぶつかってしまったのだ。かなり痛かったので、瞬間的にタオルを当てたら、血が付いている。あいや~である。A先生に見てもらうと、「すぐ病院に行くべきです。」と言われて、バスの進路をもよりのタマンデサの病院経由に変更してもらう羽目になった。結局、弁論大会の応援に私は行けなかったのである。

まあ、やってしまったことは仕方がない、くよくよしても仕方がないので、中に入ると、スタッフが極めて親切で、英語がわからないなりになんとか診察台にたどり着いた。インド系のドクターが来て、「これは縫う必要があるけど、いいかね。」と聞いてきた。「ノープロブレム。」と言うと、会計のスタッフらしき人が来て、「RM500ほどかかるけどいいか?」と聞いてきた。これにも「ノープロブレム」。マレー系の看護婦さんが痛み止め(麻酔のような感じだったが…)の注射を打ってくれて、その後長く待たされた。薬が効くのを待っていたのだろう。ドクターと看護婦さんが、やおら準備を始めた。ベッドを上げて、ライトを設置して…。いよいよ縫うらしい。なかなか痛かったが、ケニアと同じように、「I'm SAMURAI.」と言ってドクターと看護婦さんを笑わせたのだった。

一休みしてから、支払いである。やはり今日中に支払う必要があるらしい。パスポートを置いて、住処に取りに帰ることになった。炎天下の上りはきつい。ちょうどタクシーがきたので、で事情を説明し、住処と病院を往復してもらった。気のいい運転手さんで、非常にハッピーである。RM10弱だったが、「Keep the change.」は当然のような気がする。

結局、大きなアクシデントだったが、マレーシアの人々の親切心みたいなものに包まれる経験をしたと思う。IBTの先生方や生徒諸君にいらぬ心配をおかけしてしまったことが心苦しいが…。

ついさきほど、A先生から連絡をいただいた。IBTは、4位と6位に入賞したそうだ。懸命に取り組んだ生徒の努力を大いに湛えたいと思う。

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