2012年10月12日金曜日

ウガンダの同性愛とハッカー

ウガンダ首相府の現在のHPより
ウガンダでは、同性愛が法的に禁止されている。(11年1月29日付ブログ参照)禁錮14年という罰則規定だったが、さらに厳しく死刑・終身刑にしようとする法案(ゲイ殺し法と呼ばれているらしい。)が提出されたという。これに、アノニマスという国際的なハッカー集団が、ウガンダ首相のウェブサイト、ならびにJLOS(ウガンダ司法秩序協会)のデータベースをハッキングしたという。
GlobalVoicesの10月11日付の記事である。
http://jp.globalvoicesonline.org/2012/10/11/16609/

日本語のタイトルは、『ウガンダ:ありがためいわくな「アノニマス」の同性愛活動支援ハッキング』とある。日本でも、ウィルスによる第三者のPC操作などが話題になっているが、ウガンダの同性愛者を支援している人々からも賛同の声は聞こえてこないようだ。

私は、欧米的な人権の普遍性もよく理解しているつもりであるし、一方でウガンダの地域で育まれてきた伝統的な価値観を否定することは出来ないと思っている。そう簡単に是非を決めれるとは思わない。この辺、多分に日本人的なあいまいさを持っている。だが、この「あいまいさ」に価値を見だす事こそが異文化理解の重要なスタンスではないだろうかと常々思っている。

「アノニマス」に参加している人々は、おそらく自らを、絶対的正義、コンピュータの世界では万能の力をもつと信じているように見える。彼らを含め、善と悪という二元論で、この世界を判断することの危険性を感じざるを得ないのだ。

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