2012年10月20日土曜日

舩田先生の「米国対日戦略」

朝のTV番組で、前財務相で現民主党の幹事長代行のAなる政治家が、例の復興予算の他への流用について稚拙で醜い言いわけをしていた。司会者に逆効果だと指摘されるまでもなく、「政治家主導」を標榜していた政党の財務相だったとは到底思えない。「なさけない。」というのが全てだ。

ところで、モザンビークをはじめとしたアフリカの平和学の研究者で、「アフリカ学入門」の編者である東京外大の舩田クラーセンさやか先生のブログ「アフリカ教育関連情報」に、面白い「視点」が載っている。
舩田先生の私見の要旨を述べると、「今回のオスプレイの話は、アメリカが、民主党に二度と復帰できないほどの打撃を与えるためだ。官僚も民主党政権に打撃を与える為わざと下手に動いている。アメリカにとって平和で助け合う日中韓関係は極めて都合が悪い。(WWⅡ後協力に復興支援しながらも、米国に対抗して団結した)EUの二の舞を作るわけにはいかない。日本はポチとして、隣国に嫌われておくべきである。そういう状況下で米軍基地を必要不可欠と思わせキープしたい。そんなアメリカに追従するのは、危険この上ない話である、というアメリカの対日戦略の話である。」
http://afriqclass.exblog.jp/16479446/

なお、この話の続きは、http://afriqclass.exblog.jp/16496958/にある。アメリカの対日戦略のさらに詳しい話になる。民主党がボロボロにされていくのは、アメリカの戦略だ、アメリカへの追従に対抗できる「憲法上の制約」のカードを、ポスト冷戦世代の自民党(今回の総裁選で党を背負うようになったタカ派と言われる総裁や幹事長をさす)は、放棄すべきではないとという結論となる。

私はなかなか鋭い視点だと思った次第。この「私見」は海外では、そんなに突飛な意見ではないそうだ。実は、世界中で最も危険な国籍は、各地で紛争を仕掛け、復讐の対象となっている米国で、アメリカンスクールの看板をかかげていない国の方が多いらしい。私自身は護憲派でも改憲派でもないので、なるほど…と頷くだけである。何回かエントリーしたが、民主党政権になって、官僚の仕事があまりにサボタージュというか、考えられないほど能力低下しているというか、おかしいのではないか、そういうことを指摘してきた。もし、その遠隔操作がワシントンでされているとするば、まさに属国たる面目躍如である。今回の復興予算の話も、官僚がわざと予算配分して、NHKにリークして…などと深読みするとちょっと怖いが、全くありえない話でもないか。

ちゃんとした研究者の様々な意見を知っておくことは社会科教師としては大切なことだと思う。もちろん、自分の政治的な意見は公立高校の教師としての仁義で一切授業では言わない。念のため。

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