2012年10月24日水曜日

反日暴動被疑者報道の裏に

今朝のモーニングで朝日新聞を読んでいたら、反日暴動で日本車を襲撃した青年の話が載っていた。日給は350円ほどの最下層の青年。バイク用のU字ロックで乗っていた中国人の頭部を乱打して、傷害罪に問われたという。

彼は、幼いころから反日映画をよく見ていたという。中国では膨大な反日のTV映画が作られ流されている。もちろん、学校教育でも反日教育が行われている。中国では、反日は民族的正義であるわけだ。父親は、この反日映画が大好きだった息子に同情的だ。無意識に映画の影響を受けていたのではないか。それに日ごろの鬱憤が犯行およんだ背景だと語る。

昨日、パキスタンの少女とタリバーンの話をエントリーした。その結論は「貧困」から無理解や独善、暴力肯定を生むということだ。これを克服するのはちゃんとした教育であるということでもある。今日の記事を見て、中国の反日暴動もまた同様の病根があると確信した次第。

私は「愛国無罪」という反日の人々が発するスローガンに底しれない反理性や教育のゆがみを感じる。教育者のはしくれである私は、同様にいかような怒りがあろうとも他者に対して「鬼畜」などという無慈悲な表現を使うことにも反理性と教育のゆがみを感じるのだ。

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