2012年8月14日火曜日

ガリラヤ湖畔を旅するⅢ

【イスラエル-(超)多文化共生(強制)の地を覗く-その20
ドルーズ派の聖地
イスラエルには、変わった少数の宗派がいる。その代表格がイスラムのようでイスラムではないドルーズ派である。輪廻転生を信じる彼らは隣接するヨルダン、シリア、レバノンなどに100万人ほどいるらしい。彼らは人種的にはアラブなのだが、イスラエル軍の兵役を嫌がらない。それどころか勇名をはせているのだ。イスラエルはまさに超多文化共生国家なのである。そのドルーズ派の聖地に行こうということになった。ナビー・シュアイブという所である。ティベリアの西の山の中にある。ここは聖地であって観光地ではないのだが、タクシーの運転手が善きユダヤ人で、なんとか警護の人を説得し、突破してくれた。
しかし礼拝者がいるそうで、聖堂の中には入れなかった。息子も2度目だそうだが、前回も入れなかったという。そう簡単には入れてくれない所らしい。で、結局外から眺めるだけだった。うーん、残念。ただわかったのは、信者の女性たちは、白く長いヒシャブが特徴だということぐらい。
さて、ここからはそのまま善きユダヤ人の運転でナザレに向かった。イエスの出身地とされる場所である。生まれたのはベツレヘムだが、ナザレから避難してきたのだ。もちろんキリスト教の聖地中の聖地である。ナビー・シュアイブから見れば南西にある。
ナザレには受胎告知教会がある。マリアがイエスの受胎を大天使ガブリエルより告知された洞窟の上にあるという。妻は、例によってキリスト教の教会については「お腹いっぱーい。」ということで、速足で見学することになった。スークは、Tさんと2人で見に行くことになった既に行った事のある息子は「いろんな国のイエスを抱いたマリアの絵があるから、それだけ見て笑っておいで。」とクリスチャンが聞いたら激怒するようなセリフを吐いていた。たしかに教会の回廊や礼拝堂にそれらはあった。なかなかお国柄が出ていて面白い。特に韓国と日本のは、おいおいというくらいお国柄が出すぎていて面白い。
このところ外交関係でもめているのであえて仲良く並べて見ていただきたい。

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