2012年8月15日水曜日

地中海の港街を旅するⅠ

【イスラエル-(超)多文化共生(強制)の地を覗く-その21
世界遺産・アッコー旧市街をマリーナから遠望する
ナザレから地中海の古い港街アッコーへは、難行苦行の路線バス(8月11日付ブログ/イスラエル考現学BUS参照)で向かった。アッコーは、私のたっての希望であった。とにかく地中海を見たかったのと、ローマ時代の遺跡もある世界遺産の街だからである。山を超えて、地中海沿岸までくると、一気に湿度があがる。アッコーは、予想どおり、なかなかこじんまりしたオシャレな街だった。ここも「世界ふれあい街歩き」の世界だ。夕方、クタクタになって到着したので少し休憩してから夜の旧市街へ向かった。B&Bのオバサンは、無茶苦茶親切な人で、おいしいレストランや見どころを地図をもってきて教えてくれた。やはり魚料理がおいしいらしい。実際に行ってみると、ノン・コシェルで、カニまで食べることができた。
夜の旧市街は照明も洗練されていて、また違った趣があり美しい。小さな灯台もあるし、水パイプのカフェも開いていたし、なかなか楽しく夜の散歩を堪能したのだった。
翌朝は、まずおばさんお勧めのシナゴーグを見に行った。このシナゴーグ、あまりに素晴らしかったので、次章でまとめてふれたいと思う。続いて、旧市街である。アラブ世界なのだが、なんか、エレサレムに比べるとのんびりしている。人々の表情も柔和だ。路地で話をしている人々の間をすり抜ける時、右手を前に出してどーも、どーもすみませんなあとやったら、アラブの人々はニコッと笑う。そういう機微がある街だった。絵になる風景が、そこかしこに転がっている感じ。
ジャーマ・アル・ジャッザールという緑色のドームを持つ大きなモスクがあって、ここは入場可能だった。今回のイスラエル行最初で最後のモスク見学となった。今回はアザーン(礼拝の時を知らせる口上。節のついたアラビア語でスピーカーで大音量で流すことが多い。)を何度も聞いたし、モスクの写真もいっぱい撮ったのだが、案外、中に入ることはできなかったのだ。私はモスクの簡素な造りと偶像のない文様だけの空間も好きである。このモスク、なかなか美しい。面白かったのは、ここにも猫がいて、妙になつくのだ。膝の上にまで載ってくる。妻はモスクより猫だった。(笑)
十字軍のトンネル
アッコーには十字軍の掘ったトンネルがある。第一次十字軍の際にテンプル騎士団が掘ったものらしい。そんなに長いトンネルではないが、意義深い経験をさせてもらった。妻は、大興奮である。ダビンチ・コードを読んで以来、こういうテンプル騎士団とかが大好きなのだった。

いやあ、私にとっても妻にとっても、アッコー素晴らしい街だった。もっともっと画像を貼りたい欲望にかられてしまうのである。

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