2011年10月28日金曜日

大阪のW選 マスコミに問う

淀屋橋の大阪市役所
大阪府知事が辞職して、大阪市長選に出るという前代未聞のW選。知事の私党とその対立候補が出そろった。府知事選は、府内の市町村長の支持を受けた池田市の市長VS私党の幹事長。大阪市長選は現市長VS現知事。当然私は教育関係者として、知事とその私党の提出している教育条例は、教育に政治が介入するものであるし、教育を数値で測ろうとする暴挙だと思っているので、大反対である。知事と私党は大阪の教育の破壊者としか映らない。

そんな私だが、先日、新聞の週刊誌の広告欄を見て怒りがこみ上げてきた。私から見れば顔も見たくない現知事だが、週刊誌の見出しに踊っていた文字には目を疑った。彼の親族の様々な悪評が書かれているのだ。私は、いくら大嫌いな彼だとしても、このような記事を書く週刊誌に嫌悪感を持つ。それが真実であれ、政治家としての彼とは全く関係のない事である。

表現の自由は重要だ。ただ今回のような極めて悪意のあるパッシングは、ノーサンキュー。マスコミの持つコトバの暴力以外の何物でもないと思う。

それに対して、先日の毎日新聞には、毎年のように定員割れする府立高校(低学力の生徒が集まる底辺校だと、びっくりするほどはっきり記されていた。1年では荒れるが、だんだん落ち着き学習意欲も生まれているとも書かれていた。)で、今回の条例案を学ぶ政治経済の授業が行われたという記事があった。「俺たちなんか高校にいくな、ということか?」という生徒の声、私と同じように、「教育を数値で測らないで」という高校教師の悲痛な叫び。こういう形でこそ、知事とその私党の間違いを正して欲しい。マスコミは、まさに両刃の剣だ。我々1人ひとりの認知が重要になってくる。

追記:Akira Inouyeさん、読者登録ありがとうございます。27人目の読者を心から歓迎いたします。よろしくお願いします。

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