2011年10月13日木曜日

ブルキナで買った薬の話

先日、社会科準備室に白地図を探しに行った。前任校からの莫大な荷物の多くは段ボールに入ったままである。ガサゴソとやっていると、ブルキナファソのワガドゥグで買った薬が出てきた。帰国の直前に、グランマルシェに行って、買い物をした。その時、荒熊さんに通訳していただいて、買ったものだ。記録には残っていないが、だいぶ高かったはずだ。万が一のためと、モノ・ランゲージ(日本では見ることのない現地のモノを使って行う参加型学習)の教材として買ったのである。

もうお分かりだと思う。マラリアの薬である。正確には、予防薬だが、罹患した後に呑んでもきくらしい。アフリカに行くと、マラリアの話が多い。ケニアでもよく聞いた。ナイロビは高地にあるので問題なかったが、ナクル国立公園では、生まれて初めて蚊帳つきのベッドで寝た。もちろん、マラリアを媒介するハマダラ蚊から身を守るためである。意外な話だが、このハマダラ蚊、夕方からしか活動しないと聞いた。また刺すのは、足首から下。人間もたいしたものである。刺されるごとに免疫が強くなるそうで、ブルキナではIさんが、「12回かかればもうだいじょうぶ。」と凄いことを言っておられた。

そもそも、このマラリア、ウィルスではなく寄生虫である。ウィキペディアを読んでいると気が遠くなる。肝臓で増殖して、血液に乗っていくのだ。かなりやばい奴である。幸い、私はマラリアにはならなかった。荒熊さんも何度か帰国後にマラリアに悩ませられたようで、プリンを食べるといいとか。(笑)Iさんは、40℃を超える猛暑の中で井戸を掘っていて、マラリアになったことがわからなかったとか…。聞くと面白いが、ホントにかかると大変なのだ。

当然死に到ることもある。ウィキペディアの最後に、マラリアで死んだ有名人として以下のような人物が載っていた。アレクサンドロス大王。平清盛。ダンテ。クロムウェル。そしてツタンカーメン。…なるほど。これは授業で使えるなあ。

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