2011年10月1日土曜日

総合的学習の時間 後半戦

ドラクエ3の世界地図
本校の団活動は、主に総合的学習の時間(水曜日の5時限目)を利用していた。体育祭の団アピールの練習や、文化祭の打ち合わせ・準備などを団単位でやってきたわけだ。そのイベントが終わったので、さっそく来週の水曜日からは別メニューの総合的学習の時間が始まる。要するに前半期と後半期で総合的学習の時間を機能的に分けているのだった。こういう本校の合理性に、私はなかなか感心した。

さて、その使い方であるが、私が担当するのは、2年生対象の世界史講座である。週2時間世界史Bをやっている関係で私が担当に決まった。といっても『世界史を理解するための地理トレーニング』という内容に、社会科会で了承を得て変更させてもらった。世界史の理解のためには、地理の基礎的な知識がどうしても必要である。

「ゆとり教育」に対して、私は若干批判的である。高校の社会科教師としては、あまりに基礎的な知識の習得がなされていないと強く感じているからだ。これは進学校だった前任校でも同じだった。ヨーロッパの国名で、ドイツ・フランス・イタリア・イギリスくらいは、まあ認識できるが、北欧や東欧になると厳しい。ベネルクス三国も厳しい。アジアなど中国とインドがせいぜい。こんな状況で世界史をやると、私の講義は宇宙語になるのである。(笑)
これは生徒の勉強不足だけでなく、小学校・中学校の地理の教え方に大きな問題があるのではないかと思う。私が小学生のころは、日本地理を無理やり叩き込まれた。県名や県庁所在地は当然のこと、山脈や岬、川などほぼ暗記させられた。私は幸い地理大好き少年だったので小学校時代、世界の国名と首都をほぼマスターしていたから、中学は楽勝だった。(ただ、その時覚えた中国の都市名はほぼカタカナ中国語読みに現在変わっており、大変困っている。)ところが、今の高校生はそういう暗記の修羅場をくぐっていない。九九といっしょなのだが…。大学入試は、ゆとり教育だからと遠慮してくれるわけもなく、高校の現場で追いつめられて苦しむ羽目になる。

私は、意味付けのない暗記は苦しいと思う。面白い、覚えたいというスタンスが必要だと思っている。まあ、理想論かもしれないのだが…。その理想論を今回の総合的な学習の時間でやろうと思っている。まずは、何も見ないで、「世界地図」を描かせてみようと思っている。どんな世界地図ができるか。楽しみである。それを黒板に張り出してコンクールをしてみようか、と思っている。そう、『笑っていいともの書道のコーナー』みたいに、赤マジックでペケや二重丸を入れてみようか。(笑)楽しくやりたいと思う。

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