2010年5月15日土曜日

ボストンは素敵だ その2


 なんとなく、今日は2つの続編のうち、ボストンの方を書くことにした。アメリカで最初に高校の視察をしたのはボストンの高校であった。レンガ造りの校舎、階ごとに違う色の生徒のロッカー。新鮮な驚きだった。丁重に迎えられた私たち大阪市教員代表団(高校の部)は、まず学校長の説明を受けた。公立高校といっても経営は自立している(入学希望者の数が多いと予算配分が多くなる)こと。優秀な教員をそれによって得、さらに優秀な生徒が集まり、進学実績があがり…。要するに公立高校も常に競争にさらされているわけである。(今から思うと、日本もアメリカに少しずつ近づいている。私の持論としては、もっと進めてもいいと思っている。)当時の私にとっては、衝撃であった。優秀な教員(ゴールデン・アップル賞というのだそうだ。)は給料も相当高いらしい。校舎見学で驚いたのは、保健室である。避妊用具が”It's FREE!”となっていたことである。当時、エイズの問題でアメリカは揺れていた。妊娠し休学中という女子が3名います、と堂々と言われてビビった。学校のカフェテリアでランチをいただき、午後はジャーナリズム専攻の生徒の討論することになった。大阪市の高校の最大の問題点は何かという質問に、当時工業高校に勤務していた私は『喫煙』を挙げた。(団長に後から怒られたが…)彼らは一様に驚き、こう言った。「煙草なんて身体に良くないものを日本の高校生は吸うんですか。我々にとっては、最大の問題はマリファナがです。」おいおい!どっちが身体に悪いねん!と思ったが…。
 視察後、他の先生方はみんなホテルに返り、近隣を散策するという。私は、USSコンスティテューション号博物館へ行くため、1人別行動をとった。ゴールデン・アップル賞をとった中国系の先生の車で送ってもらったのである。アメリカは、軍艦(潜水艦を含む)や軍用航空機の展示がやたら多い。以後アホほど回ることになるが、その先駆け的行動であった。その後、MIT(マサチューセッツ工科大学)の博物館へ向かった。これはタクシーである。<今日の写真は、そのMIT博物館>感激したのは、計算尺の展示であった。昔々親父が計算尺でなにごとか計算していた。不思議なツールである。今は電卓が発達したので、無用の長物になってしまったが、こんなに種類があるものなのかと驚いた。さすがMITである。愚息へのおみやげにミニ計算尺を買った。帰国後、よく見たら日本製だった。ボストン美術館で、ギリシアの本物の壺の美しさに感激し、お袋に、ミュージアムショップで一番高いスカーフを買って帰ったが、これも日本製だった。

 ボストンの街を回るのには、地下鉄が便利だ。ボストンの地下鉄は、”T”と呼ばれている。色分けされたラインが走っている。グリーンラインに乗った時、驚いた。なんと近畿車両製だったのである。(笑)

追記:今日もH鍼灸院に行った。肩も足も腰もボコボコである。H先生曰く、「銭形警部の話、勉強になりました。」とのこと。ブログを読んでいただいていたのだった。
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2 件のコメント:

  1. 「グリーンラインに乗った時、驚いた。なんと近畿車両製だったのである。(笑)」今なら中国人がこの話に最も共感してくれそうですねw

    ボストンも良いですけど私はニューヨーク派です。人種もバラバラ、生活レベルも天と地の差、老若男女も関係ないあの場所のデタラメさに、世界の中心を感じずにはおれません。

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  2. そうですね。ニューヨークのあの世界の中心的なバラバラ感と、しっとりとした白人主体のボストンはかなり違いますね。私はどっちも好きですが…アメリカの都市に住むのならボストンかな。今日は、ハーバードの話を書こうと思います。

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