提出課題には、HDIの順位の1位から193位まで記入するようにしてある。まずは、先進国の確認。先進国の定義としては、一応OECDの加盟国というのがあるので、プリントにOECD加盟国を以下のテリトリーにわけて、順位の番号に◯をつけて、確認してもらうことにした。1990年までのEU加盟国、1990年以降のEU加盟国、EU非加盟の欧州諸国(イギリス・スイス・ノルウェー・アイスランド)、その他のOECDに90年代以前加盟国(日本・アメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・トルコ)、その他のOECDに90年代以後の加盟国(メキシコ・韓国・チリ・イスラエル・コロンビア・コスタリカ)。HDIの上位は当然先進国となるのが一目瞭然である。
プリントには、新たに名目GNIのランキングを、1位アメリカから17位のオランダと、20位スイス・107位アイスランド(HDIでは両国ともかなり上位)、HDI最下位の152位ソマリア・168位南スーダン、アフリカで最もHDI順位の高いセ-シェル、GNI最下位・213位のツバル(最低額のGNI=91✕百万USドル)を表にした。この表では、GNIと人口の対比が重要である。対比してその分母(人口)が多いと1人あたりGNIの数値が下がることを実際の数値を見て確認してもらおうという魂胆である。なお、この表に、ジニ係数も記入しておいた。
この表の右端の欄に、HDIの順位を提出課題から入れ込むので確認しやすいかと思う。また、提出課題の順位の一部を後々重要視したいので太字にしてある。それはアフリカ諸国である。さらに次のプリントでいよいよ、ポール・コリアーの4つの罠の内容に入るので、HDIの161位以下のアフリカ以外の国を書き出す内容も入れた。HDI162位のシリア、166位のハイチ、168位のパキスタン、181位のアフガニスタン、184位のイエメンである。共通しているのは、紛争地域である。(ハイチは、内戦や紛争というカテゴリーに入らないかもしれないが、まるで「北斗の拳」のようなギャングが支配する無政府状態に陥っている。)これは、紛争の罠に関連してのことである。
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