2021年6月12日土曜日

クレイジー・ジャーニー

最近、妻がYouTubeで「クレイジー・ジャーニー」という番組を見ている。雷が世界一多いマラカイボ湖の村とか、マダガスカルの世界遺産ツィンギ・デ・ベマラとか…。なかなか面白い。松ちゃんやバナナマン・設楽のコメントもいい味を出している。

私のこれまでの旅で、クレイジー・ジャーニーと言えるのは、南ア・プレトリアからジンバブエへの夜行バスくらいかなあと思う。普通の日本人は行かないという意味でだが…。

この夜行バス、なかなかチケットが取れなかった一応最高級グレードのバスであった。面白かったのは、ショナ人(ジンバブエのメジャーなエスニックグループ)のおばさんに会ったことだ。彼女は無茶苦茶多くの荷物を持っていた。南アとの運び屋さんだった。世話焼きのおばさんで、仲良くなった。私も荷物の運び入れを手伝った。さて、深夜の国境でのこと。荷物を全部バスから出し、検査を受ける。その時、おばさんが私に、5・6個の荷物を私に託し、「自分のだ。」と言ってくれと言われた。大丈夫かなと思ったが、私の日本のパスポートの威力は凄かった。全くのノーマークだった。(笑)

その後、彼女は、ジンバブエ人用のイミグレに行き、私は外国人用に行った。$50の入国ビザをパスポートに貼ってもらった。英語がわかりにくくて、ちょっと揉めたが…。バスに戻ると、赤ちゃんを背負った婦人がバスに入ってきて歌を歌った。まあ、大道芸人というか国境芸人というか…。凄いことに誰もが無視していた。

国境には、滅茶苦茶多くの人々が雑魚寝で野宿していた。凄い光景だった。もっと安いバス(特に屋根に莫大な荷物を載せている)の方は、かなり扱いが違うようであった。

ジンバブエに入り、おばさんが運転手に交渉して少しばかり南アのランドをジンバブエドルに両替をしてくれた。それでなんとか朝食にありつけた。昼過ぎにハラレに着くと、おばさんは、バスディーポにたむろするプロの両替屋と交渉してくれた。何人もが、「そんなレートじゃ無理無理」と拒否していたので、こちらに有利なレートであったようだ。30分くらいかかってなんとか両替に成功。両替屋は最後までブツブツ言っていた。(笑)おばさんが、何故そんな親切にしてくれたのか、後でわかった。ジンバブエは国民の休日で、銀行が閉まっていたのだった。ちょっと荷物を運んだり、国境で協力しただけなのだが…。

アフリカでのディープな体験。まあ、私のクレイジージャーニーはこれくらいかな。

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